愛と勇気だけで乗り越える魔法学校生活(仮)

烏丸 ノート

プロローグ

「やぁやぁよく来たね乃木のぎ楓舞ふうまくん、突然だが君にはこの学校を退学してもらう」


学校の昼休み、俺は呼び出された校長室にて、そんな事を告げられた。


「あの、すいませんがよく聞こえませんでしたのでも一回言ってもらっていいですか?」


「突然だが退学してもらう」


チョットナニイッテルカワカラナイデス。

この高校に来て一年と二ヶ月、俺は唐突に退学宣言を食らった。

成績としては、オール四。まぁ良い方……だと思う。他校性との喧嘩などもしていないしと言うかそんな大きな喧嘩などしたことない。

俺には退学を食らう理由が思い浮かばなかった。


「あの、俺自信そんなに成績悪かったり校内で暴れたりしてないし…退学になる理由が思い当たらないんですが……」


「うんしってるぞ?」


と校長。

この校長は大丈夫なのか?特に退学になる理由がない生徒を退学にしようとするなんて……

理由無しに退学なんて納得行くはずもなく俺は校長地講義した。


「あの、この高校に(一年前)入学してもらった一生徒を理由無しに退学は流石に酷いんじゃないですかね?」


「理由ならちゃんとあるぞい」


「なんですか?」


「そうじゃな……あれは、ある春の暖かい日だった……」


なんか理由聞いたら唐突に春の、暖かい日の話が始まったんだが……これは聞いた方がいいんだよな……。一応理由なんだし……。


「あの暖かい日、わしは校内の授業様子を見てふと思ったんじゃよ……」


「それと俺の退学がどう繋がるのか検討もつきませんが、何を思ったんですか?」


「そう、私は思ったんじゃ……人、多くね?とな……」


そうか、そうかそうか。君はそんな奴だったんだな。

つまりはこうだ、「ちょっと全体を見てみたところ人多いから君退学ね♥」ってとこだろうか……。

じゃあ試験受けさせる前に人数減らしとけよ……って思うけどなぁ…。

まぁ、まぁ?百歩譲って退学は受け入れるとしよう。転校とか言って別のとこ行けばいいし?

問題は何故俺が選ばれたか、だ。

生徒が多いってだけで退学何だったら誰でも良かったはず!

というか何で俺一人だけなんだよ!


「校長、多くの生徒の中から何で俺を選んだんですか?てか何で俺一人だけ?」


「ん?まぁまずアミダで何年か決めるじゃろ?その後クラスを選ぶアミダするじゃろ?そんで最後はくじ引きじゃ!たのしかったぞい!それと退学を決めたのは君だけじゃないぞ…他にも君含め二十人おるぞ」


ジジィぶっ●してやろうか……。あまりにも適当すぎんだろぉがぁよい。

てか俺だけじゃないのか…


「ん?俺以外もいるって……」


周りには俺と校長以外誰もいない。

俺は校長を見て首を傾げ、他の生徒は?の顔をする。

その顔を見た校長は、先に別の場所へ行ったよ★の顔をする。

それを見た俺はおお、他の学校用意されてんすか!の顔をする。

しかし校長は、は?そんなん用意してねーよ?の顔をする。

俺は……


「はぁ?ふざけんな」


と口に出して言う。

それを聞いた校長は


「あぁん?誰に口聴いとんじゃ我ぇ、退学にすんぞこらぁ」


もう退学にしてます。しかも人多いからって理由で……


「すんませんすんません……で、どこ行くんすか俺は……」


「うむ、ちょっと異世界の魔法学校行ってきなさい、向こうに説明係の女の子がが一人いるから後はその子に聞いて、では行ってらっしゃい★」


は?

校長はそう言うと、指をパチんっ!と鳴らし、校長の頭が光った。

あまりの眩しさに目を瞑った。

光がやみ、目を開けるとそこは、どこか分からない、街にたっていた。

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愛と勇気だけで乗り越える魔法学校生活(仮) 烏丸 ノート @oishiishoyu

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