この世界は五分前に作られた

 いつもお世話になっております!

 今回ちょっとテンション高めです!

 その理由はですね。

 実は以前Twitterと近況ノートで思考実験人気投票を行いまして、今回の議題を決めました。

 そして、議題ななななんと!


「世界五分前仮説」


 になったからです!

 いやーね、私はこの思考実験が一番好きです! いや、特別な思い入れがある程の議題です。

 それじゃあ落ち着いて、まず概要から説明していきましょうか。



 まず、これを見ている貴方はと思いますか?

 自分が命として誕生した時か?

 はたまた自我が確立した時なのか?

 自分の始まりを考えると、いろいろ予想が出てくると思います。

 しかし、こういう可能性もあるんですよ。


「自分が五分前に生まれた可能性」


 ……いやいや、それはないでしょ。だって、五分より前の記憶があるじゃん。


「五分前より以前の記憶や自分の歴史、そして知識も植え付けられた可能性がある」


 ムリムリ。

 そんな技術は現実に存在しないでしょ。

 それに、自分が五分前に生まれたら周りの人達がおかしいって気付くよ。


「自分のみならず、他人もこの世界まるごとが五分前に作られた可能性がある」


 だから……そんな凄まじい技術はこの世の中に存在しない。


「そう思わせるように記憶を書き換えられているとしたら」


 ……馬鹿馬鹿しい。そんなのSF小説やフィクションでしかあり得ない。


「それでも、この仮説を完全に否定することは、理論上出来ない」


 それなら、その仮説が絶対に存在するという確証もないよな。


 ……




 はい、如何ですか?

 意味が分かりましたかね?

 つまり、この世界が五分前に作られたと言われた時「誰も否定や肯定をすることが出来ない」とてもあやふやな仮説なのです。

 あやふや、というと本当か嘘なのか分からないということです。

 逆にいうと、存在するかもしれないし、存在しないかもしれない事象とも言えます。


 いやー、ロマンです!

 もしかしたらそんなことが現実に起きているかもしれないと考えるとゾクッとします。

 私はまさに「最も我々の現実に近いファンタジー」がこれなのではないかと思っています。

 我々の世界を造り出した創造者が存在するかもしれない。何のために作ったのかと考えていくとドンドンのめり込んでいきますね。


 さて、ちょっとテンションが上がってしまいましたが、この問題の本質はそういった「否定や肯定が出来るか?」という所ではないのです。

 この世界が五分前に作られた可能性がある。自分の記憶や経緯や歴史や学んできた知識も「今さっき作られた可能性がある」とい所……

 嫌な言い方になりますが、この「世界五分前仮説」が否定出来ない以上、自分の記憶や知識に重み、経験則、物事の因果関係など、その全部は物事の本質に直結出来なくなるのです。


 つまり、自分の能力や知識、自分が頑張って築き上げだその実績は全て自分で作ったものではなく、ただ誰かに作られた物なので、本当に存在した事象であると言えない「全て無価値」である可能性があるということにもなるのです。


 一生懸命に何かを成し遂げた過去は、今現在の私達には何の関わりのないことである。ただそういった記憶を持っているだけで、そうであった事実はない。

 なので私達は、本当は何も持っていないのです。

 そういった記憶や知識も、全部後付け設定であって、そこから生まれた感情でさえ「五分前に作られた可能性がある」のです。


 ……





 なら、我々のこの記憶と知識は「本当に価値がない」のか?

 誰かに作られた記憶や知識が、この世界が、全てが無意味で無価値なのか?


 それは違う。

 

 私達が「自分の記憶と知識」を持っているという事実は、何にも揺るがされない確証ではないだろうか。


 人に求められている本質は、過去の経緯を元に動くのではなく。

 自分が今持っているモノで、何が出来るか、何をしていくのかだと思います。

 自分が自分である今をこれからの未来に対して、何が出来るのか考え、行動していくことこそが一番大事なんだと私は思っています。



 ……語ってしまいました。

 熱が入って、持論を書いてしまいましたね。

 これ、実は私の価値観でもあるんです。

 世界五分前仮説の影響をもろに受けているんですね。

 私はTwitterなどでも呟いたり、行動に出てたりしているのですが、過去の実績や功績を話題に極力出さないようにしています。

 その実績が無意味であると思っている訳ではなく。この実績を元に、今の自分には何が出来るかが一番重要であると思っているからなのです。

 だから、どれだけ評判が良かった作品でも続編や何かの引き合いには出さないようにと考えています。

 お金が絡んだり、似たものは出したりしますので……そこまで強い意志ではないんですけどね。


 はっ!?

 また自分語りをしてしまいました。相当好きな議題なので、話が脱線してしまいます。

 とりあえずまとめると、タイムマシーンが出来ない限り、この仮説の問題は確証も反証も出来ない。

 もし五分前に全てが作られたとして、


「記憶や知識とはいったいなんなのか」


 という問題になるのです。

 現在との因果関係に必ず繋がると言えない、この「過去」というものは、何の為に存在しているのかと考えると良いかもしれません。


 さあ、長くなりましたがこの「世界五分前仮説」を小説の出来ないか考えてみましょうか。



☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆


(例えば)


 赤い空、崩れゆく人々、舞い降りる大きな手、

 ごく普通の大学生である松本カツヤは、突如世界の終焉に巻き込まれてしまった。

 友人と共に逃げ惑うものの、その甲斐なく彼は命を落としてしまう。

 しかし、彼は目を覚ます。

 そこには、世界の終わりなんてなかった、ありふれた日常が広がっていた。

 パラレルワールド、世界五分前仮説、ループもの、宇宙人、あらゆる仮説とメタ推理を立てながら、カツヤは世界の謎と、自分と向かい合い、立ち向かうラノベ風サイエンスフィクション小説。


https://kakuyomu.jp/works/4852201425154965025

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆



 って、これワイが書いた小説作品やないかーい!


 すみません。

 落ちはこんな感じにしようと思ってました。

 宣伝落ちです!

 でもね、これだけ私の好きなものを題材にしているのだから面白くない訳がない!

 是非気分が乗ったら見て頂ければと思います。


 いやー、でも好きな議題かま結構語れて私は満足です。本当はもっと語りたいけどここまでにしようと思います。

 ちょっと今回脱線気味だった気がするので、疑問や批判とうがあったらバシバシ受付ますのでお気軽にコメントして頂ければと思います。

 何か、エッセイとか書きたくなってきてしまった……

 世界五分前仮説エッセイみたいな。

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