milk tea

藍沢篠

milk tea

 すっかり耳に馴染んだお気に入りのイヤフォンを外し、私は音楽の世界から、現実の側へと戻ってくる。

 この瞬間というものが、私にとってはいつもいつでも億劫だ。音の織り成すハーモニーに身体を委ねていられる時間帯というものが、現時点での私にとっては、最も気楽な時間であったのだから。

 音楽を聴いている間は、他のありとあらゆることが気にならなくなって、まるで、自分がそこに存在しているのに、誰にも見えてなどいないかのような、不思議な感覚に包まれる。その瞬間というものが妙にここちがよくて、私はしばしば音楽の世界に埋没するようになっていったのだ。

 英語はあまり得意ではない私だけれども、つい先ほどまで聴いていたのは、イギリスのロックバンド・Oasisの「Shakermaker」という曲だ。タイトルからして、いかにもこころを揺らされそうな雰囲気があったので、沈み込みそうになる気分を奮わせるために流していたのだけれども、この選曲はとてもよかったのかもしれないと思わされていた。

 ――私は、なにも持ってなんかいないから。

 このままひとり、目まぐるしくもないような、怠惰でどうでもいいような日々をすごしてゆく上で、なにひとつとして「自分自身」を持っていないというのは、あまりにも寂しすぎることなのではないかと、ひとりきりになるたびに、私はひっそりと考えたりする。

 寂しい時間は、私自身のこころは確かに研ぎ澄ましてくれるけれども、そこになにひとつとして、潤いも温もりもないというのは、自分自身のことながら、虚しいようにも思う。

 あえてその心境に名前をつけるとしたら「失想」とでもしておけばよいのだろうか。失われた言葉の断片に乗せられた思いは、私からプラスの感情を奪い去っては粉々に砕き、あとにはなにも残してなどくれないのだから。

 そんなことを考えてしまう私が嫌いで、苦しくて、つらくて、いっそのことどこかに消えてなくなってしまいたいとまで、私は時折思ってしまう。

 どうして生きている?

 どうして泣いている?

 どうして笑えないの?

 そんなこと、私に訊いたって、わかるはずがない。

 ただそこにあるのは、寂寞だけだから。そんな寂しい時間帯を少しだけでも忘れたくて、私はいつも音楽をかけ、寂しさを紛らわすかのように、音の作りだすこころの揺れに埋没してゆくようになったのだ。

 変化もなく、くだらない上に、寂しいという現実なんて、見たくないし聞きたくないから。

 せめて、音楽を聴いて、ひとりで自分を研ぎ澄ますだけの時間がずっと続いてくれればいいのに、なんて、私は思っていた。

「Shakermaker」。直訳でしかないが、揺れを作るもの。

 そんな存在に廻り逢うなんて、この時の私はまだ、信じてなんかいなかったのだから。


 ぴぴぴぴ。

 単調で、音楽性の欠片も感じられないような電子音に、脳みそを強制的にノックされながら私は寝ぼけ眼をこする。かわいい仔牛の形をした目覚まし時計を見ると、朝の六時半を指している所だった。

 ……いきなりで難だけど、おなかと頭が痛い。

 おなかが痛いのは、女であればよく知っているはずであろう、月にいちどののっぴきならないイベントのせいなのだけれども、そちらはさしたる問題ではない。むしろ、頭の方にきている痛みの方が問題なのだ。

 私は、社会人になってしばらくすぎたころから、主に頭の前の方にくるタイプの偏頭痛に悩まされ続けていた。

 市販の鎮痛剤はまともに効いたためしがないし、かといって病院に行くのはなんだか嫌だったので、結局はいつも、痛みを我慢しながら会社に向かい、なにごとも起こっていないかのように振る舞うくらいしかできなかった。こんな生活になって、かれこれもう二年近く経ったような気がする。そして、その間にこれといって大きな変化は起こったことがないのだ。

「……はぁー」

 大きくため息をついたのち、私は仕方なく、いつもの通りに行動を始める。

 ベッドから起き上がって簡易キッチンへ向かい、冷蔵庫を開けて、常備しているコカコーラの缶をひとつ開け、飲む。鎮痛剤代わりというわけでもないのだけれど、それなりに落ち着きが取り戻せるため、なんとなくこれが習慣になっていた。

 大昔、アメリカで発売された当初は、コカコーラは頭痛の薬の代わりとしても用いられていたというくらいだし、カフェインも糖分も入っているから、少しはしゃっきりと目が覚めるように思う。実際、飲んでいるうちに、半分寝ぼけていた私の頭は、そこそこの回転を取り戻していた。

 おなかも頭もまだ痛いままだけど、それは適当に無視することにして、チーズを乗せたトーストを一枚だけ食べ、寝間着からパンツスーツ姿に着替え、出勤の準備をする。電車の定期券やお財布を持ち忘れていないかをひと通り確認し終えたのち、私は朝の通勤ラッシュへと身を委ねるべく、外へと歩きだした。


 ……会社までは特に目立った問題もなく辿り着いたけれども、そのあとが問題だった。

 うっかり忘れていた私が悪いのだが、そういえば、この日は貯まっていた年次を強制的に消化させるために、上司から「休め」と厳命されていたのだ。つまり、私が会社まで足を運んだこと自体が、完全に無駄骨だったということになる。

 タイムカードを機械にかけようとした直前で、係長からそのことを告げられ、私はがっくりとしてしまった。なんのために、貴重な睡眠時間を削っていると思っているのだろうか。

 嫌な表現をしてしまうけれども、いまの私の立場をひと言で表すならば「社畜」という表現で片づけられてしまうのである。会社のために身を粉にして働くだけの、はっきりいって奴隷みたいなものだ。その癖にお給料が雀の涙ほどしかもらえないのだから、働く意欲もあっさり失せていたことは、いうまでもないことだろう。

 でも、生活をなんとか成り立たせるには、働くしかない。

 そんなわけで、無断欠勤もせずに毎日きちんと会社に顔をだしていた私だったが、この日は突然のように降って湧いてしまった意図もなにもあったものではない休日である。予定なんてものは、入っているわけがない。

 仕方ないので、普段なら滅多に足を運ぶことのない、街の大通りの方へと足を延ばしてみることに決め、私はぷらぷらと歩き始めた。


 久しぶりに訪れた大通り界隈は、特に変わった様子もなく、のんびりと時が流れていた。

 賑やかで活気があるのは、いち地方都市の大通りとしてはすばらしいことだとは思うのだけれど、頭の痛みがひどくなるので、あまり大きな音は聴きたくないというのが本音だった。

 通勤の時にもつけてきた、スマートフォンに繋いであるイヤフォンを耳に当て、いつものように音楽を再生する。通勤の時はランダムに選曲されるように設定していたのを、一曲だけがリピートされるモードに切り替え、どの曲を聴こうかとしばらく考えた。

 結果、最近のお気に入りのナンバーである所の「Shakermaker」に落ち着いたので、私はスマートフォンを操作し、曲を「Shakermaker」に切り替える。

 Oasisの曲は全体的にメロディアスで耳に残るけれど、私にとっては「Shakermaker」がやはりいちばんのお気に入りだ。ゆったりとしていて、それでいながら明るく、世の中というものを肯定したような歌詞が、聴いていてとても穏やかな気持ちにさせてくれる。そういった意味で、私はこの曲が本当に好きなのだろうと気づかされた。

「Shakermaker」を延々とリピートしながら、私は歩く。行き先なんてものは決まってなどいなかったけれども、別にかまいはしない。これといって目的もあるわけでもないので、ただただ音楽を聴きながら歩き続けてゆくだけでも、十分に暇つぶしにはなったからだ。

 歩きにくいヒール系の靴を履いてこなくてよかった。まあ、そんな靴も持ってはいるけれども、相当にお高くまとまった場でもない限りは、ただのクローゼットの肥やしでしかない。普段の私は、味もそっけもない、黒いローファーを履いていることがほとんどだ。足に馴染めばスニーカーのようなラフな靴よりも歩きやすいので、重宝している。

 歩調にあわせて「Shakermaker」のサビの歌詞が、リフレインを起こす。この感覚がここちよくて、私はしばらくの間、止まることなく歩き続けた。


「あれ、マナミちゃんじゃない?」

 私の名前を呼ぶ声が聞こえたのは、大通りを横切り、カフェテラスのある小さな公園の近くに差しかかった時だった。私はイヤフォンを咄嗟に外し、声の側を振り向く。

 女にしては背の高い側に属する私とは対照的に、小柄で、身体の凹凸が少ない女の子が、かわいらしい笑顔を振りまきながら、こちらを見つめて手を振っていた。

「……ツバキ、アンタも仕事、休みなの?」

 その女の子――ツバキは、音楽を中断されて不機嫌さを隠せなかった私の声にも臆することなく、こちらへと駆け寄ってきた。私より小さくて幼い手で、私の手を握り、いう。

「うんっ。本当は取材だったんだけど、アポを取っていた相手が急病になっちゃってさ」

 ツバキの仕事は、フリーのライターだ。あちらこちらを旅して回っては、その様子をルポルタージュなんかに書き起こして、雑誌などに掲載してもらって生計を立てている。

 ツバキと私は、大学時代からの腐れ縁みたいなものだ。そのころからすでにひとと関わることを億劫に思っていた私にも、ツバキだけが明るく、そしてひと懐っこく接してきた。気がついた時には、ツバキと私はひとつのでこぼこコンビとして、大学の中でもちょっとした有名人になっていたほどだ。ツバキは嬉しがっていたが、私は面倒にしか思っていなかった。

 明るくてひと懐っこい性格のツバキは、誰からも好かれるような、そんな子だった。実際、現在のフリーライターという職業も、自分からひとのことを見に行きたがるような性格でない限り、そうそう簡単にできるようなものではない。そういった意味で、基本的にひとに関わりたがらない側に属している私とは、真逆のような性質を「持っている」のだ。

 ――なにも持っていない私とは、住む世界が違う……

 そう思うと、ツバキと一緒にいるのが、どうもいごこちが悪く感じられた。

「ね、マナミちゃん、暇だったらお茶でもしようよ。この所は逢えなかったし、いろいろお話とか聞いてみたいからさー」

 私の心境を知ってか知らずか、ツバキはその名前にふさわしい、まさに椿の花が開いた時のような、きらきらとした笑顔を向けてくる。

 わざわざつきあうような理由は、ない。だけど、断るような理由も、特にない。

 こういう時になって、普段はドライな方だと思う私自身が、ツバキの笑顔に押されてしまうことが割と多々あるのだと、思い知らされてしまう。

 ――私は、やっぱりなにも持ってなんかいない……!

 だからなのだろうか。私はその時、しごく平然と、

「……そうしようか。私もツバキの話、少し聞きたいし」

 まったく毛の先ほども思っていないような言葉を、ツバキへと返していた。

 はっとする。

 いま、私はなにも考えないで、ツバキの誘いを受けてしまったのではないだろうか。

 ツバキが絡んできた時、基本的に見るとだけれど、いい思い出よりも、面倒ごとが増えたことの方が圧倒的に多かった気がする。それなのに、私はツバキのお願いを、なんとなく流されてではあったものの、飲んでしまっていた。

 ツバキの笑顔が大きくなる。

「やったー! じゃあ、すぐそこのカフェテラスに行こうよ! ここ、お茶がとてもおいしいことで有名なんだよー!」

 ……面倒なことになりませんように。

 ツバキに手を引っ張られながら、私が考えていたことといえば、ただそれだけだった。


 ツバキはカフェテラスの奥まったあたりの席を確保してくれた。ひとづきあいがあまり好きでもなければ得意でもない私を、少しだけながら、ツバキなりに気遣ってくれた結果なのだろう。こういったさりげない気遣いができるからこそ、ひとに好かれるのかもしれない。

 私が席で待っていると告げると、ツバキは、

「じゃあ、わたしのおすすめのお茶をふたつ頼んでくるね!」

 そういって、近くに停められている、改造した自動車にある売店へと駆けていった。

 失礼ながら、隣にいられるとやかましいとしか思えないツバキがいなくなった所で、私は再びイヤフォンを耳に当てて、スマートフォンを弄り、音楽を再生する。曲は先ほどまでと同じ「Shakermaker」だ。

 だけど、すぐにツバキは戻ってくるだろうし、長くは聴いていられない。仕方なく、序盤の歌詞をすっ飛ばして、後半の部分だけを聴いていた。

 この曲の最終盤は、同じフレーズだけが繰り返される、いささか単調なものになるのだけれども、その単調さ加減が、妙に私には似あっているような気がしていた。

 なにもない私を揺らしてゆく、まさにシェイカーのような、ここちよい音のミックス。

 穏やかで、こんな時間が永遠に続けばいいとさえ思えるような、そんな瞬間。

 でも、いうまでもないことだけど、永遠なんてものは、この世には存在しない。どんなものにであれど、必ず終わりというものはやってくる。この曲を聴いていられる時間然り、エアポケットのような時間然り、そして、

「マナミちゃん、買ってきたよー!」

 ツバキがいない、静かな時間も、また然り。

 プラスチックのカップをふたつ抱えて戻ってきたツバキは、さらになにかを懐から取りだして、テーブルの上に置いた。小さなガラス瓶に入った、黄金色に輝くものだ。

「……はちみつ? ツバキ、なんでアンタ、こんなものを持っているの?」

 私が訝しみながらそう訊ねると、ツバキはいつものような、明るい笑顔を添えていう。

「実はね、ここのお茶は、そのままでもとてもおいしいんだけど、はちみつを足すとさらにおいしくなる、って、お店のひとから教えてもらったの! 前にも試したけれど、本当にすっごくおいしかったから、ここにくる時はいつも持ってくるんだよー」

 どうやらツバキは、このカフェテラスのヘヴィユーザーのようだ。ただでさえさまざまな情報に詳しいツバキのいうことなので、おそらくは間違っていないだろうし、試してみる価値はありそうな気がする。

「まあ、まずはひと口、なにも入れないままで飲んでみてよ」

 ツバキに急かされ、私はツバキの運んできたお茶を、静かに口にする。

 どうやらミルクティーのようだ。茶葉はダージリンだろうか。ツバキのいう通り、確かに普通の喫茶店なんかで飲むそれと比べても、味がしっかりしていて、後味や風味も損なわれていない。素直においしいお茶だと思わされた。

 温かいのもまたありがたい所だ。生理中で身体に血が足りていないせいもあってか、私は少し、先ほどから寒気を感じていた。それも、温かいミルクティーがゆっくり癒してくれる。

「……確かに、おいしいかな」

 私がぽろっと口にした言葉に、ツバキは、

「でしょう? いまのお仕事を始めてから飲んだお茶でも、いちばんの味なんだよ!」

 まるで自分が褒められたかのように、薄い胸をがんばって張りながら、答えてくれた。

「でもねー、このはちみつを足すと、本当にもっとすごい味になるの! マナミちゃんもいちど試してみてよ!」

 そういって、ツバキははちみつの瓶の蓋を開け、売店でもらってきたと思われるプラスチックのスプーンを挿し込んで、はちみつを掬う。そのまま、私が持っていたままのカップにはちみつをスプーン二杯ほど入れて、ゆっくりとかき混ぜた。

「おいしくなーれー、おいしくなーれー」

 よく意味がわからないが、なにか呪文のように呟きながら、ミルクティーを混ぜている。こういう所は、大学時代に見ていたツバキの姿と、なんら変わることがない。

 きっとだが、ツバキは大学生の時のみならず、それ以前からずっとこんな感じで、明るくも不思議ちゃんな所を見せながら、これまでを生きてきたのだろう。だからひとに好かれ、ツバキ自身もひとに対して、自分自身をナチュラルに見せることができる。生まれつきの無愛想が悪循環を生んでしまっている私とは、根本的に違っているのだ。

 ――でも、望んでいないとはいえ、それが私の生き方だから。

 よくも悪くも、ツバキには純真なままで生きていてほしい自分がいることに、この時になって私はようやく気づかされた。

 やがて、ツバキがミルクティーをかき混ぜる手を止める。

「あまり混ぜすぎると冷めちゃうから、これくらいかな!」

 そう明るく宣言すると、はちみつの混ざったヴァージョンのミルクティーを、私へと返してくる。そして、

「ふふふー、わたしのはちみつの魔力に慄くがいい!」

 微妙に中二病でもこじらせたかのようなものいいで、飲むように促してきた。

 まだだいぶ温かいままのミルクティーを、私は静かに飲んでみる。

 先ほどまでは、甘味がほとんど感じられなかったミルクティーが、一気に甘くなっていた。だけど、それだけではない。風味全体がマイルドになったような感じで、非常にまろやかな味わいに変わっている。それでいながら、温かさはしっかり残っている。まるで、いのちの根源かなにかの液体なのではないかと、本気で思ってしまったほどに。

 ツバキが喋っていた通り、確かにとてもおいしい……としか、感想が浮かばない。

「……おいしい……あったかい……!」

 私にしては珍しいことに、感嘆の言葉しか、口からは零れなかった。

「ね? わたしのいった通りだったでしょう?」

 ツバキはそういって、自分のミルクティーにもはちみつを混ぜて飲んでいた。そして、

「マナミちゃん、あまり元気そうじゃなかったから、少し元気になってもらえてよかったよ」

 裏表を感じさせないような笑顔を浮かべ、そういってきた。

 ――そうだ。ツバキ自身、まるでこのミルクティーのような子だったじゃないか。

 そう、とにかく素直で、根っこのあたりが優しい子なのだ。それが面倒を起こすことにも繋がってはいたけれど、それはいまになって思えば、本当に些末な問題でしかない。

 本当に大切なのは、こうして私なんかにも気遣いのこころを向けてくれる、ツバキの純粋でまっすぐな性格の方なのだから。

 私はふと思いつきで、しまいこんでいたイヤフォンとスマートフォンを取りだす。そのままツバキに向かって語りかけた。

「……ねえ、ツバキ。お茶のお礼……ってわけでもないけれど、音楽でも聴かない? いい曲があるんだ」

 きょとんとした表情のツバキの片耳に、イヤフォンをつけてあげ、もう片方を自分の耳につけてから、私は「Shakermaker」をまた再生する。

 ゆったりとした時間が、いま、この場に流れている。まるで「Shakermaker」の曲調が、そんな感じであるのと同じように。そして、それと同時に、静かに風が空気を揺らしてゆく。

「わたしはバカだから英語はよくわからないけれど、いい雰囲気の曲だね」

 ツバキが簡単に、しかしまっすぐな感想を口にしてくれた。もちろん、笑顔を添えて。

 私はそんなツバキの笑顔が見られたことに満足しながら、ミルクティーを飲み干す。

 朝に感じていた、鬱屈した思いは、ミルクティーの優しい味に溶かされ、消えていた。


<了>

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