灰を追う風
うるう星
プロローグ
この世界には戦争が多い。
争いに参加するため、自国を守るため、国は軍隊と武器を所持するのが当たり前となっている。
軍隊を持っていない国も勿論あるが、大きな国の支配下に置かれているか、他国と何かしらの協定を結んでいる小国の場合がほとんどだった。
戦争は武器を成長させた。
銃器は威力を増し、研究を進め効能が多様化された化学物質による兵器も次々と生まれた。
強力な兵器の威力に敵わず、国は次々と滅び汚染され、荒廃していった。
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