音吹璃瑠の誕生 ~一流の作家を目指して~
音吹 璃瑠(おとぶき りる)
~プロローグ~
自由の翼を広げ、世界へと飛び出す
人は、
私はリル。
1993年9月10日生まれ。
血液型はO型。
それまでの私は、自分が
ここで語れるようなことは
いいえ、不安はたくさんありました。ほんのささいな小さなことにビクビクおびえながら生きてきました。だけど、そんなのは誰にだってあると思うんです。
そういうんじゃなくって、ほんとうに大きな不安。そういう大きな不安はなかったと思います。ただひとつを除いて。
それは「不安がないことが不安」とでもいうのでしょうか?
「このままでいいのかな?このまま誰にでも
わかります?そういう気持ち?
私はずっとそうでした。
小さな子供の頃からずっとずっとそうだったんです。
心の中でずっと誰かが叫んでるんです。
「あなたはやれる。もっと別の何かがやれる。こんなとこでくすぶってるような人じゃない。さあ、その自由の翼を広げて世界に飛び出してごらんなさい!」って。
でも、私には勇気がなかった。だから、心の中で誰かが叫んでいるその声をずっと無視し続けて生きてきたんです。
だけど、私にもチャンスが訪れたんです。出会ったんです。運命の人に。
私を広い広い世界に羽ばたかせてくれる人。そのためにポンッと背中を押してくれる人。最後の1歩を踏み出させてくれる人。そんな人に。
「きっと、君は一流の作家になることができるよ。二流でも三流でもなく一流の作家に。もしかしたら超一流の作家に」
あの人はそう言ってくれました。
そして、こうも言ってくれました。
「君の才能がどういうものかまだハッキリとはわからない。でも、とりあえず小説を書いてみない?そのために全力で支援するから。持てる限りの全ての力を使って、これまで学んできたこと全てを伝えて、君を一流の作家に育て上げる。そう約束する」って。
だから、しばらく考えてから私こう答えました。
「どうかよろしくお願いします」って。
そしたら、あの人はこう言ってくれました。
「OK!これで契約成立。この命に代えても契約は守る」って。
それから私の戦いが始まったんです。一流の作家になるための挑戦が。
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