なんでもないひとりごと

みどりあおい

はじまり

 二十三年も生きていれば、言いたいけれど人には絶対に言えないことも増えてくるもので。塵のようなストレスの数々も溜まっていけば、そりゃあ大きなものになりますよね。

 人と会って遊んでいれば、不平不満及び愚痴など喉元を通り過ぎて嚥下出来るのに、一人で近所を夕暮れ時に散歩をしたら、そういった不満の塊はふと脳内を駆け巡るようです。

 夕焼けがきれいだなあ、とか。雨の後の透き通った空気は気持ちいいな、とか。

 そういった純真なる感情を抱ければ、まだいいのでしょうか。


 昔っからブルーライトに照らされ、SNSにどっぷりと漬かってきたためなのでしょうか。自己顕示欲の塊となり、承認欲求が尋常ではないほど高まってきました。承認欲求は高まるものなのか、というのは置いておいて。


 恋愛もしました。

 アルコール依存に片足突っ込んでます。

 一人に慣れているようで慣れていません。

 恋愛をしたら女は皆、メンヘラカマッテチャンになるのではないでしょうか。


 そんな歪んだ考え方をつらつらと垂れ流していくことに決めました。

 青い空を見て、はたまた沈んでいく夕焼けを見てなのか。それとも、スマートフォンに映る顔も知らない誰かしらの独り言を見て、でしょうか。


 なんのとりえもない、ただ何かにしがみ付いてないと呼吸が出来なくなる。

 ひたすら毎秒ごとに誰かしらに必要とされたい。

 なのにもかかわらず、人との間に予防線を張っている。


 そんな二十代女の独り言です。

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