第3-4話:焼き鳥の話
バーベキュー会場は思ってたよりも普通の公園だった。もっとこう、バーべーキューに特化した形に設備などが整えられているのかと思ったが、踏み慣らされて土の地面が露出していること以外は何一つ公園の他の区域と変わらなかった。
まあ、バーベキューなんて参加したのは初めてだから、実際はどこもこんな感じなのかもしれない。
食材を焼くための網と食材を並べたテーブルのセットが会場スペースの端に並び、手前となる会場の中央には紙皿や割り箸、さらに調味料が置かれた折り畳み式のテーブルが等間隔に並べられており、それらの間を男子と女子が楽し気に行き交っている。
大体こういうとき、どう手伝って良いか分からず手持ち無沙汰になって隅に突っ立っている羽目に陥ることが多い身としては、すでに始めるばかりの状態になってたのは正直ありがたい話だった。
ただすでに準備が終わってから現れたことをサボりとみなされて嫌な顔されるかもしれない、という不安もあったが、ピザを運んできたという大義名分のおかげでかなり歓迎ムードだった。
いや、単にサークルのアイドル的存在である沙耶と一緒に来たのが理由かもしれない。沙耶を発見した男性陣のテンションが明らかに一段階上がった。
正直、すぐ横に立っている私は目に入っていないものと思われる。分からんでもない。
涼しげな麦わら帽子に真っ白いワンピースと編み上げサンダルといういで立ちは、サークルのアイドル的存在であろう
ただでさえ黒シャツに黒デニムでガリガリに痩せてるひょろ長い私なぞ、その輝きに打ち消されて視界に入るまい。
皆に囲まれる沙耶からピザを抱えたままそそくさと距離をとる。そんな私に構わず男性陣と沙耶はおしゃべりに興じだす。
「お疲れ様、大丈夫? 熱くなかった?」
「うん、大丈夫!」
ピザを持っているのは私なんだが。
「おー、すげー、うまそー」
「でっしょー!?」
まだフタを開いてないんだが。
「やっぱバーベキューにはピザだよな」
「……」
誰かツッコんであげなさいな。
周囲の会話(?)に内心でツッコミを入れつつも私は黙々とピザの箱を未開封のまま1つずつ食事用のテーブルへと割り振った。冷めるからまだフタは開けないほうがいいだろう。
最後のピザをテーブルに置き終えたところで、後ろから男子の声がした。
「アイツ、なんでフタ閉めっぱなしのまま配るんだよ、つっかえねーな。何? 畑中の知り合い?」
私の置いていったピザの箱を開けながら沙耶に話しかける。
なるほど。沙耶と会話するきっかけが欲しかったのか。若干、沙耶に負い目を感じさせてマウントを取りつつ、その実、相手本人を責めているわけではない。
色々考えてるんだな。
「アイツ、マジでやる気なさそうなんだけど、ブスなだけならまだしも仕事もできねーってやべえぞ?」
素直に感心している私の態度を反省の色がないと思ったのか、その男子は私を指差しながら沙耶に苦笑してみせた。
「ちょっと待ってよ……!」
我慢しきれずに私を擁護しようとした沙耶を私は目線だけで制した。
沙耶はもどかしげに顔を歪めたが、私が相手の後ろで苦笑しつつ、大丈夫、と手を振るのを見て、無言で頷いてくれた。
引きつった笑みのまま立ち去ろうとする沙耶の後を追おうした男子の前にすっと体を入れる。
「すいません、慣れてなくて。あと私、畑中さんとは学部が同じなだけで別に友達じゃないです。つーか、私みたいなんが畑中さんと友達なわけないじゃないですか。怒られますよ」
淡々と述べてから頭を下げる。
「だろうな。勘違いしてないならそれでいいけど」
そんな声が下げた頭の上から聞こえたが、別にどうとも思わなかった。
ただ、この会話が沙耶の耳に届いてないといいけど、とは思った。
乾杯が終わり、よく喋る面々が中央で歓談しているのを遠目に見つつ、私は他の大人し気な面子と一緒に会場の隅で黙々と肉や野菜を焼いていた。
食材は焼けた端から中央へと運ばれていく。
たまに運んでいく男子が「ちゃんと食べてる?」と聞いてくれたが、返事を待たずに姿を消すのでその問いの本意は推して知るべきだ。
ただ、正直なところ私はこの扱いにホッしていた。
見渡す先にはパステルカラーの服と短いスカートの女子がキラキラと会話に花を咲かせている。そんな中、私ときたらいつもの黒シャツに黒デニムだ。このままバーベキューの煤煙に紛れるのには向いてるかもしれない。
そんな頭の悪いことを考えながら焼きあがった焼き鳥を紙皿に移すと、空いた網の上に横からさらに焼き鳥が足された。
トングで足された串の位置を整えながら、黙々と補充をしてくれている隣の女子をそれとなく観察した。
私より頭1つ半は小さい。私の背が高いのは事実だがそれを差っ引いて考えても明らかに小さい。
その小さい体に対して、妙にサイズの大きいTシャツと短パンを身に着けた眼鏡の子だ。お前が言うなと言われそうだが、ハッキリ言ってダサい。私と負けず劣らずに浮いている。ただ、私でさえ少しは居心地悪さを覚えてはいえるが、この子は何一つ感情らしきものを見せず、機械のように野菜や肉を網の空いたスペースへと放って来る。
このまま互いの名前すら知らずにバーべーキューを終えたいところだ。
そんな自身の心の呟きに、しかし、先日の沙耶の言葉がリフレインした。「もっと友達増やしたほうがいいって」と、そして「私が参加費出してあげるから」と言っていた、あの沙耶の言葉が聞こえた気がした。
「食べてる?」
コーンを引っくり返しながら、ぼそりと話しかけてみる。話しかけたあと、初対面なのにタメ口で話しかけてしまったことに気づく。あまりに小さいからつい無意識のうちに後輩扱いしてたらしい。
「食べてるマス」
あまり期待していなかったが、真正面を向いたままとはいえ小さな声で返事があった。
中国人っぽいイントネーションが感じられたので、留学生かもしれないな、と思った。うちの大学は国際性を売りにしていることもあり、帰国子女や留学生が多いことでも有名だ。
「何食べたの」
会話と呼んでいいのか分からない何かを私は続けてみることにした。
「焼き鳥を……」
相手の子は、そこまで呟いたあとなぜか言葉と手を止めると、空いた右手で指を折りながら「ポボポボ……」とかなんとか、小声で呪文のようなものを唱え始めた。
私の怪訝そうな視線を気にする様子もなく、折った指を見て頷く。
「焼き鳥をヨンホン食べてマス」
あれ? 結構食べてるな。私、まだ何も食べてないんだけど。
「そう。いいね」
網の上の焼き鳥をトングで引っくり返す。
気が付くとこのバーベキュー台とテーブルの組み合わせには私とこの子しか残っていなかった。
まさか私ら2人に要らぬ気を遣ったわけではあるまい。
逃げたな。
別にいいけどさ。
その後も黙々と肉と野菜を焼く機械に徹していたが、隣の子が発していたさっきの「ポボポボ」とかいう謎の呟きが頭から離れなかった。考え事をしている最中の適当なうわごとと考えるには、あまりに確信を持った響きがあった。
話しかけるのに躊躇する私の背中を押したのは、そもそも同じ大学の生徒という確証もなく、この機を逃したら二度と会わないかもしれないじゃないか、という気づいたためだった。
「あのさ」
仏頂面でひたすらピーマンを網の空いている隙間に並べていく相手に話しかける。
「ハイ」
「さっきのアレ、なんなの?」
ちらりと相手を見下ろしつつ聞いてみる。
こっちを見ようともしないまま、事務的な返事だけがあった。
「さっきのは焼き鳥、これはグリーンペッパー」
いや、それは分かってる。
「焼いてるものの話じゃなくてさ、さっきなんかポボポボとかなんとか呪文唱えてたでしょ」
「あー」
正面を向いたまま眉をギュッと寄せる。あまり触れられたくない話題だったのかもしれない。
私は一言だけ「ごめん」と謝って会話を終わらせようとした。しかしそれより先に相手の言葉が続いた。
「日本語の
ユニッツ? ああ、unit、つまり数の単位のことか。
ってか、英語話者だったのね。
英語の発音がとても流暢だ。若干、中国語訛りのある日本語に感じていたんだけど、勘違いだったかもしれない。
「English better?(英語のほうが話しやすい?)」
日本語訛りの強い私の英語だが、それでも彼女の日本語よりはよどみなく会話する自信があった。
彼女は驚いたように私を見上げたが、眉をしかめて少し考え込んだ挙げ句、歯切れの悪い言葉を返してきた。
「Well, yeah, easier ... but, like why I'm here, so may I try Japanese?(あー、そうね、楽かも……でも、ほら、それじゃ、なんのために留学してんのか分かんないし。日本語でお願いしたいんだけど)」
「No wonder. Okay, Japanese only(そりゃそうだ。じゃ、日本語オンリーでいくね)」
「Thank you, lah(ありがとなー)」
最後の言葉は若干の笑みらしきものが伴っていた。
しかし、うん、今のは私が悪いな。考えてみたら日本語を学びに来ているであろう留学生らしき相手から勉強の機会を奪ってどうする。海外に留学しに行った日本人が同郷の人間で固まって英語を学べない、なんてのはよくある失敗談だ。
「じゃあ、日本語でいくけど、分からないことあったら聞いてくださいな」
「ありがとうございマス」
この感謝の言葉はどうやらよく使うらしく、実に慣れた発音だった。
「それでさ、単位って言ってたけど、ごめん、もう少し詳しく教えてよ」
「焼き鳥を数える単位デスネ。1が『いっぽん』で2が『にほん』、3が『さんぼん』なるが理由分からないダカラ、センセーに聞いたら『マルアンキ』言われて、覚え方習いマシタ。1から10が順番で『ぽほぼほほぽほぽほぽ』デス。私、焼鳥4個食べたダカラ、『ぽほぼほ』で『ヨンホン』デスネ」
「あー」
なるほどね。やっと分かった。
日本人であれば「一本」は「いっぽん」、「三本」は「さんぼん」と読むことを本能レベルで理解している。逆にそれが分かる人をネイティブスピーカーと呼ぶのだ。要は「直感的に理解している」という奴だ。
これを直感的に理解してない状態から学ぼうとすると、理屈よりも暗記するほうが楽だったりする。
しかし、そうか、そうやって覚えるのか。
逆に大変じゃないのか。
そう思った瞬間、私が思い出していたのは、大学に入ってからイギリス人と交わした会話だった。
不規則変化する英単語の動詞をどうやって覚えたかという話になって、私が中学校の頃に「Write、Wrote、Written とか Do、Did、Doneとかをまとめて1フレーズにして覚えた」と伝えたら「How can you say that so smoothly!?(よくそんなんスラスラ言えるな!?)」とえらい驚かれたのだ。
イギリス人の彼はもちろんWriteの過去形がWroteであることも過去分詞形がWrittenであることも本能レベルで理解していたが、その3つを1フレーズでとっさに言えるかというと難しいらしい。なぜならそんなことする必要があった試しがないから。
知ってるなら言えるんじゃないの?、と思う人は、さっきの「ぽほぼほほぽほぽほぽ」を言えるか試してみればいい。1から5すら無理だと思う(もちろん私も無理だ)。
「3は?」「
「
私のその感嘆した呟きを聞いて相手が深く頷いた。
「そうデス、スーシ難しいデスネ」
「だよねえ」
「形が缶みたいだから、でなんとか『カン』を覚えマシタだけど、なぜ1個で1カンならないは分からナイ」
うんうんと真剣な目で頷いているが、いや、違うからね。
「いや、スシじゃなくて
口でそう説明しながらも聞き分けるのは難しいだろうな、と思っていた。
なぜか母音だけの音というのが英語話者には伝わりづらいことを経験上知っていたからだ。外国人の聞き取りづらい苗字のトップは「
案の定、今目の前にいる相手も混乱した様子だった。
私はせっかくだし楽しい気分で会話を終わらせるかな、と「まあいいや。教えてくれてアリガトね」そこで会話を打ち切ろうとしたが、相手は「スシ、もう少しクワシク」と食い下がってきた。
一瞬だけ迷ったが、まあどうせ一緒に肉と野菜を焼き続けるしかないんだし、別にいいか。
そんなわけで「ウサギだけは鳥と同じなのよ」「それ覚えるは無理デス」とか「寿司の数え方も諸説あるらしいよ」「……もう1個2個で乗り切る決めマシタ」とか延々と数詞の話をしているうちに気がつくと目の前の食材はほとんど空になっていた。
目を上げるとパーティ会場の中央には、食べるものが無くなってもお酒だけで延々と楽しそうにご歓談を続けている人々が見える。今からなら私でも会話の輪の端に立つことくらいなら許してもらえそうにも思えた。
しかし私としてはこの見知らぬ子と交わした、さっきまでのくだらなくも純粋な会話だけで満ち足りた身体に不純物を混ぜ込みたくなかった。
「あのさ」
クーラーボックスに腰掛けた私は、誰も食べようとしない残り物を皿に盛りつけて無心に食べている例の女の子に声をかけた。しかしあの小さな身体のどこに詰め込んでいるのかと不思議になる量だ。
「私、もう帰ろうと思ってるけど、あなたどうするの」
振り向いた相手は、不意に話し掛けられたことを焦る様子もなく、ゆっくりと口の中を空にしてから答えた。
「待ってマス」
何を、と私が問うより早くその回答が向こうからやってきた。
「ごめん、ちょっと遅れた」
私に言われたくないと言われそうだが、まあ、ちょっと冴えない感じの男子が公園の出入口のほうから現れてこっちに声をかけてきた。部屋着とそう変わらない普段着にサンダルという出で立ちなので、おそらく大学近くに下宿しているうちの生徒だろう。
そしてこの男子が現れた瞬間の例の子の変わり様ときたら目を疑うほどだった。
「あー、センセー! 遅いデスネ!」
その責めるような口調とは裏腹に、さっきまでの不機嫌そうな顔にパッと満面の笑みが輝いた。
笑顔になることを「花が開いたような」と表現することがあるが、こういうことかと納得してしまうような、見ているこっちがそれだけで幸せになりそうな笑顔だった。
しかし笑顔1つでここまで変わるなんて本当にすごいな。この子、こんなに可愛かったのか。
「まだ仕事あるの? 手伝おうか?」
「あと洗うダケ。焼くと洗うがヤクソクの仕事ダカラ」
ちょっと待て。
「え、あなた、まさかこれバイトでやってたの? お金出るの?」
「当たり前デスネ、誰がタダでこんなことするマスカ?」
呆れた顔でそう答えられると、お金払うことになってるんだけど、とはとても言えなかった。
手伝ってくれるという男子を交えて、3人で網と食器類を洗うことにした。
横で2人が「なんの話してたの」「スシの話しました」「ホント、スシ好きだよね」「スシ嫌いな人いますカ?」とか話してるのを聞きながらスポンジでトングを洗う。
額の汗を袖で拭いながら、なんだかんだで楽しかった気がするな、と気づいた。帰る前に、一応は沙耶に礼を言っておくべきか。
そういえば会場についてから一度も沙耶と話してない。さすがに帰る前に一言くらい挨拶はしといたほうがいいか。顔を上げて周囲を見回す。
正直、そこまで挨拶の必要性を感じていたわけでもない。しかし沙耶の姿を見つけるや否や、私は片づけをしてくれている2人に言葉をかける余裕もなく駆け出していた。
「ちょっと、放して!」
「まあ言うて、すぐ近くだから帰りたくなったらすぐ帰れるし」
「そうそう、畑中以外にも女子来るから大丈夫……って、え!? 誰、こいつ?」
引きずられるように2人の男子と会場をあとにしようとしていた沙耶の左手をつかんだとき、私はとても喋れる状態ではなかった。
全力疾走の直後だったこともあるし、そもそも体力があるほうでもないというのにバーベキュー台の近くで数時間に渡り立ちっぱなしだったこともある。
そんなわけで主張すべき言葉は何一つ口から出せる状態ではなかったが、とりあえず沙耶を引き留めるという目的だけはなんとか達成できたようだった。
「真紀子!」
いや、なんかあんたらしくないよ、そういう泣きそうな顔はさ。
「お前、畑中の知り合いだっけ?」
ああ、なんだ。良く見たら最初に沙耶に話しかけてた男か。
「……違います」
切れ切れの息の合間からなんとか返事を絞り出す。
言うべき言葉は1つだった。
「友達です」
「はあ? 違うって言ってなかったっけ?」
「すいません……嘘つきました」
あまり喋らせないでくれ。かなりキツい。吐きそう。
「そうよ! あんたらなんかよりずっと頼りになる友達なんだから!」
おい。穏便に済ませたいのに、なぜ波風を立てようとするのだ。ほら、2人とも目つきが険しくなったじゃないか。そもそもあんた、まだ片手つかまれたままなんだからね?
言いたいことはたくさんあったが声が出ない。
疲れと焦りと酸素不足で頭が回らない。
ただしっかりと沙耶の左手を握りしめる。
後ろから声がかかったのはそんな事態の最中だった。
「大丈夫ですか? 人呼んだほうがいいですか?」
探るように、でも怖気づく様子もなく声をかけてきた男子がいた。さっきの「センセー」だ。後ろにはあの小柄な女子もいた。
私が目を向けるとセンセーは一瞬だけ目線を合わせ、すぐに目をそらした。
他人のフリをしろ。
そうとった。私は自分のその読みに賭けることにした。
「呼んでください、お願いします」
私はまるで赤の他人に助けを求めるようにそう声を絞り出した。初対面の女性を気遣うような心配げな眼差しを私に向けるセンセー。
そのやり取りを見て、沙耶をつかんでいた男がその手を離した。
「ああ、すいません、呼んでください。もう大丈夫? いや、コイツが」
私を指差しながら男は苦笑した。
それは、焦っているというより、単に白けたという様子だった。
「気分悪いからうちに連れてけとか言うんで引っ張ってきたんですけど、そっちで引き取ってくれるんならお願いしますよ」
「じゃあ、あと任せますわ」
そこまでする価値はないとばかりに男たちは私と沙耶を置いて会場へと戻っていった。
「畑中」
男は最後に沙耶を振り向いた。私の角度からは相手の目は見えなかった。
「お前もう来なくていいから」
ただ、そいつと目を合わせた沙耶の左手が私の手を固く握り締めた。
このあとは4人で旧部室棟まで無言で歩いたり、センセーがみんなにジュースを奢ってくれたり、私が代金を払おうとして断られたり(沙耶は支払うそぶりすら見せなかったり)したわけだが、それはまた別の話だ。
ただ2つだけ書き記しておくべきと思われることがある。
1つは、この日、予想とは違う角度からではあったが2人の新たな友達ができたこと。もう1つは、沙耶が私の分の参加費も全額払ってくれてたのを知ったこと。
まったく。
全力疾走した甲斐があったというものだ。
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