彼と彼女の手記 0章よるのばけもの

@ex1023change

プロローグ

プロローグ

 悟られてはいけない。

 《星の寿命ほど生きる》と。

 見られてはいけない。

 《魔法を使う》と。

 知られてはいけない。

 《異世界を渡る》と。

 

彼らは決断した。

「故郷はここにある。散り散りに生きていこう。」

彼らはお互いの証に、魔力が込められた特別な手記と星屑から作られた唯一つの宝石を身につけた。


 忘れないように。

 見失わないために。


彼らは持ち主がいなくなった手記の保管場所として、天体図書館を創り管理人ステラをおいた。

図書館は、すべての世界が繋がる空のその先、《宇宙》にある。その場所を知るのも、行けるのも、また彼らだけ。



彼らの自らのことをこう名乗る

《星の民》と。



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