田中、木村、後藤。・・・その果てに。
弓弦
罪の重さ。
とある学生寮の一室
木村「あ~あ、田中。やっちまったな・・。」
後藤「ま、やっちまったのは仕方ない。」
田中「ゴメン。まじ、ゴメン。」
半ばコゲた鶏のすき焼き。
コゲてない部分もあるとはいえ、やはり「コゲ臭さ」は、いかんともしがたい。
木村「しゃあねえ、ソレはあきらめよう。まあ、
後藤「ソレだ!しかし、間が持たんな。」
木村「まあ、ゲーム・・って、3人か。ウノでもすっか。」
田中「あ、俺得意だよ!」
木村&後藤「お前は黙って後始末しとけよ。」
田中「・・・・はい・・・。」
木村「んじゃ、後藤。炊き込みご飯は任せたぜ。俺は食器とか片づけてくるわ。」
後藤「お、おう。」
田中「・・・・・。」
いそいそと鍋の「残念なモノ」をゴミ箱に始末しつつ、コゲた鍋を洗う田中
その横で炊飯器のお釜に米、残った野菜類を投入していく後藤
キッチンは狭いので、何かとやりにくそうだが仕方ない
卓のコンロや、食器をコンパクトに片づけて、後は流しに持っていくだけになったのでカードを用意する木村
ピー!!
カードで遊んでいると、炊飯器からの音。
後藤「お、炊けたな。」
木村「うん、なんとなくいい匂いがするな。」
田中「俺、茶碗用意するよ。どこ?」
木村「まあ、焦るな。ちょっと見に行こうぜ。」
後藤「上手く炊けてるといいな。」
フタを開ける木村。覗き込む田中。
『・・・・・・・・・。』
後藤「どうだ?」
田中&木村『コレは、炊き込みご飯じゃねえ。』
炊飯器の中には。
鍋用サイズの野菜(玉ねぎしらたき豆腐など)と鶏肉がガッツリ盛られていた。
田中、木村、後藤。・・・その果てに。 弓弦 @isle-of-islay
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