この素晴らしい救世主に日常を!

秋野シモン

プロローグ

 厳かな雰囲気が漂っている。ここはアクシズ教の小さな教会。

俺は白いタキシードに身を包み、舞台の上に立っている。

隣のドレスを着た人物をもっとよく見たいが、今は視線を、神父に向けるべきだろう。

「新郎カズマ、あなたは、隣の女性を生涯愛し、苦しい時も、巨大カエルに襲われた時も、護り抜くことを誓いますか?」

答えはもちろん決まっている。

「誓います」

「新婦、あなたは、隣の男性を生涯愛し、楽しい時も、チンピラと飲み、遅くに帰って来た時も、共に生きることを誓いますか?」

「私は...」

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