著書な誘拐と霊媒師
あとがきの項に栞を
視線は滑って
君を摂取できなかった
君の遺した残骸を
本音を
攫う時間も無くて
僕は君の言葉を摂取したい
君に取り憑いてもらうために
それなのに
君を
妬んで苦しんで
毀したいと 思うことしかできない
壊れた君は 憑いてくれますか
僕は既に 壊れていたい
君の取り憑く 隙間を作るために
君の言葉を描いていくために
僕は君になって
夏を踏みつけたいな
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