迷子
君はとうとう
迷子になってしまったね
左手に掲げた灯火は
あとどれほど保つだろう
悲しまなくてもいいんだよ
君を見つけられはしないけど
君はもう安らかでいられる
苦しまなくてもいいんだって
羨望と安堵
黒の樹海で静かに夢を編む
君は初めて
幸せになれるんだ
つかの間の幸福も
永遠に続くはずだから
黒の樹海で
見えるのはきっと全て幻さ
視界は黒に
閉ざされるのだから
君の幸福を願って
森に突き放せばよかったかな
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます