ワインレッド

君のこと信じていたのに

気づくと赦せなくなって

さぁ一緒に墜落しようか


君を引きずり込むことも

私にはできなかったから

君のこと赦してあげるよ


もし君が私のこと二度と

全く見ずに振り向かずに

そっと殺してくれるなら


    ***


君のこと信じているから

きっと君は私を葬るんだ

それすら裏切られるなら


君を縊り殺すはずだった

私の握る運命の糸捨てて

代わりはラリエットでさ


無垢な骸髏に無垢な血を

注いで酒宴と洒落込むか

解放なんて祝ってみてさ


    ***


君の宿してる無垢な血は

たっぷりのエタノールで

割るとワインのようだよ


君の怨嗟の声は聴かない

ヘッドホンで耳塞ぐんだ

私は狂った曲聴きながら


その君の教えてくれた歌

聴きながら哄笑するんだ

無垢な金属の味だったな

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