冬の訪れ

不吉な黄色いあいつが宙に浮いてる

このモザイク柄を、皆、己がアルバムに収めてゆく

そいつの吐く息には目をつぶってね


でも幾日か経ってまた見てみると

そらもう、あいつは死にかけていて

空はもう良く見えるようになった

それから小鳥たちが寒そうに

枝から枝に飛び移っている


なんだか申し訳なくなってきた

そりゃあ、お前のことはあんまり好きじゃないけどね

お前が死ぬまで必死になって守ってきたのは

小鳥たちの、なるほど、秘密の暮らしだったんだ

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