spelled memory

第1話


高校生活も半分を終えた高2の秋

周りも大学への進学をちゃんと意識し始めていた。

進学校であるうちの高校は就職なんて目もくれず、卒業したら何すんのと聞かれたら"大学"と答えるだろう。


部活に入ってない岩佐春樹は学校が終わればどこへ向かうわけもなくすぐに家に帰る、はずだったが今日はいつもと違った。

もうすぐ定期テストが行われるというので勉強会をしようと誘われた。

断る理由もなかったので5限が終わった僕たちは学校の図書館へ向かった。


集まったのは5人だった。

一番仲がいい中学からの親友の宮平誠

おとなしい僕とは対照的にクラスでも目立つ男女問わず人気だ


夏希 結衣 おっとりとして可愛らしい感じの子だ、一部の男子から人気があるらしい、


柳 菜穂 よく喋る昔からの幼馴染だ、まさか高校まで同じになるなんて思っていなかった、この勉強会を開いたのも柳だった。


そして。最後に森川 彩奈 成績優秀、一年の時に生徒会の書記を務めていた、森川がいると聞いて勉強会に参加したといっても過言ではないだろう。


「皆さん、お集まりいただきありがとうございます。」

柳が一人で開催の言葉を言っている間にみんなノートや教科書など開いて既に始めていた。

図書館はテスト前だったので他の席も満席だった。


勉強して、柳が一人で喋ってそれに夏希が少し話したり、そして勉強した。



森川にも勉強を教えてもらい思ったより捗った勉強会だった。 夜も遅くなり学校を出て柳にと誠と同じ方向だったので2人とは別れた。


「俺やっぱり夏希のこと好きかも」

唐突に言ったは誠だった。

その言葉に柳はひどく驚いてた。


「宮平って結衣のこと好きだったんだ、、結衣可愛いからライバル多そう。

この前も告られてたし、、」

柳はそう言うと軽く俯いた


「うん、知ってる

あーーどうすっかなーテスト終わったら告ろうかな。」

宮平が夏希のこと好きなのは知ってしたので特に驚くことはなかった。宮平がなんか困ってた時夏希が助けてくれたらしい、詳しいことは何も知らないけれど。


誠がそう言って曲がり角で別れた。




「いいのかよ、気持ち顔に出過ぎでしょ、」


今にも目から涙が溢れそうな柳にそう言った。


「何見てんだよ、、あんなに言ってたら、何もできないでしょ、、


「そういうもんかなぁ、、」


「そういうもんだよ、はぁーー 早く伝えておけば良かったな、、どっちみち振られるのか。 春樹ー気分転換にカラオケ行こうよ」


「今日は帰るんだよ」



途中まで柳を送った


定期テストまで2週間を残して解決した問題もあれば、また厄介な問題も現れた。

これは彼ら5人の残りの高校生活の物語。




夜、風呂に入って布団に入る時に携帯の画面が光った、



誠からのlineだったけれど、その内容はどうでもいいものだったので既読だけつけて眠りについた。








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