群衆に紛れれば消えるくらいの平凡さ

見た目も、経済力も、能力も

体力も、性格も、何もかも、

普通の人間である人であろう。


誰だって立派になりたい、

人気になれれば楽になり、

桜が花を咲かせるように、

幾千万の花弁が舞い散っても、

それでも視線を浴びる、

そういう風に人はなりたい。


だめだ、まだ平凡だ。

何かしないと心より願おう、

悔しさを胸にしまって、

だんだんと進んでいこう。


群衆に紛れれば、消えるくらいの平凡さ、

そのままでいたけりゃいいはずが、

どこにもないじゃないか。


認められたかって、人の決めることだぜ。

いいさ、よかった。


なんせ、

僕はなりたいんだ。


平凡なままでの、

努力をへこたれぬものに。


認められなくたって、

その時期があると嬉しい。


苦労も、苦痛も、

心をもって味わい、

身を以て知ろう。


それで立派な人間になったら、

謙虚なままでいられる。

心より願っている。

いつだって苦労での謙虚さでいたいと。


なんせ、

謙虚さは、弱い人と

心を共有する道具だから。

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