大人よりの大人になれ

子供のころに怖く思ってた、

人にからかわれる事や

人に言葉の暴力で虐められる事が。


大人になるのを怖がる。

怖く、冷たく感じる。

痛く、苦く思い出を味わう。

それに僕は振り返る。


子供のころには、

大人の世界を避けようと、

暗い部屋に引き篭もってた。

泣いて、笑って、

嘲笑われて、虐められて、

その日々を、僕は思いだした。


涙がぽろりと落ちながら、

光を解き放った画面から、

僕は目を逸らさず、

僕は真っすぐに見つめた。


啜り泣き声を鼻で立てながら、

不満を胸に、夜を泣き続けた。


怖いよと、痛いよと、

僕の作品がこれだけ言われるとは。


なんでだよと、冷たいよと、

僕は誰も居ない部屋で自分に訴えた。


あの泣き声が一人だけの部屋で、

独りぼっちな僕の耳奥に届いた。

気を落としたままで、

別人成功を拝めようと、

成功という作品を開いた。


僕は見たんだ。

金で食うあの者というプロも

言われてしまうんじゃないか。

成長進行形の未成作者が中途で

気を落としてしまうんじゃないか。


僕は気づいた。

大人になるのは

歩む道があるんだ。


手段は純粋で

手段は簡単だ。


大人になる道は、

言われることのない道でもない、

大人になる道は、

完璧なままでどれだけいられるかでもない。


大人になる道は

棘だらけで、荊に刺されっぱなしだ。

苦痛を叫んで、血も流すんだろう。


そして、悟ったんだ。


若いころに読んでいたあの童話の本を

暗いところで、一人で読んでいた。

恥ずかしいと思っていた。

子供らしいんだ。


大人になった僕は、

恥という物を捨てて

人の前で読んでいた。


なんせ、

大人になるとは、

恥を捨てた純粋さだから。


そして筆を執って

あの恥ずかしい思い出を

恥ずかしくない物に書いた。

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