連作短篇集)高校1年生のミアキと図書委員会
早藤 祐
プロローグ
2026年1月 古城ミフユから吉良小夜子へのメッセ
ミフユ:小夜ちゃん、ご無沙汰。
小夜子:なんだ、ミフユちゃんじゃない。どうかした?
ミフユ:妹が今度、中央高を受けるって言っていたから、小夜ちゃんが先生になって母校勤務になってたよねって思い出したからちょっとメッセしてみた(長い)。
小夜子:妹さんって10歳下だったっけ?
ミフユ:そう。ミアキって言います。何事もなければ無事入ると思うんだけど、その時、多分生意気言うと思うからビシバシ鍛えてやって。小夜ちゃんが面倒見てくれたら最高。
小夜子:来年度1年生の担任予定だから実際そうなるかもね。
ミフユ:自分のHRクラスに入れちゃえ。
小夜子:それは分かんないよ。そうそう。招待状を送ったけど届いている?
ミフユ:ひょっとして郵送?今、ちょっと家を空けてて郵便ポスト見られてないのよ。まだ仕事先だけどやっと1日休暇取れてメールとメッセチェック出来た始末。だから郵送だったら見てない。ごめんね。
小夜子:じゃあ、この場を借りて報告するけど今度結婚するんだ。披露パーティーをやるからミフユちゃんには是非来て欲しい。
ミフユ:おめでとう!!!遂にゴールインって凄いね。10年越しの付き合いになるんじゃない?
小夜子:彼とはあの生徒自治会長選挙からの知り合いだったからそうなるのかな。でも付き合いはもっと短いよ。
ミフユ:ほんと私もうれしい。おめでとう!
小夜子:ありがとう。披露宴だけ4月5日にやるんだけど来れそう?
ミフユ:スケジュール調整して明日にはメッセかメールで返事するね。
小夜子:前向きな検討をよろしくお願いします。
ミフユ:了解。それにしても両家の名前が並ぶのって感無量。
小夜子:それ親族でものすごく気にしてる人がいるんだけど。
ミフユ:ごめん、ごめん。ほんと、おめでとう。心から祝福してる。麻野くんにもよろしく。
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