第20話 謎な隣人で夜が更ける

 えー、住んでいるのはアパートですが、隣の乙成さん(仮名)がいろいろ気になります。

 引っ越しした際の挨拶に行ったのですが

 ①独り暮らし

 ②片付けられない人(廊下にまでモノが溢れていた)

 でした。さらに、

 ③共用廊下にはAmazonの空き箱がゴロゴロ(管理会社通して苦情言うも効果なし)

 ④郵便ポストからよく郵便物が落ちているので戻してあげようにもパンパンで入れるのに苦労する

 などがわかります。


 よく「うるせえ! バカ野郎」と怒鳴り声がします。ちなみにうちも反対側の隣の家も音は出してません。


 で、洗濯はワタシは夜に行います。


 さて、干すか。


『うっせえ!』


 ええ! 心の中の声まで反応するの?! って、違うか。いつも何に対して怒鳴ってるんだろ? ま、干す作業は続けねば。しかし、声が室外っぽいな。


『ガガッ』


 ん( -_・)? この音はパイプ椅子が擦れる音。乙成さんはベランダに椅子を出して涼んでいるのか。


 しかし、ベランダに何時に出ても、いつもパイプ椅子の音&咳払いがする。気になって夫に尋ねてみます。

「まさかと思うが、ずっとベランダで過ごしてるのかなと思うのよ( ̄  ̄)あなたはどう思う?」


「エアコンが壊れて避暑しているのではない?」


 しかし、その仮説は真昼の炎天下のベランダでも同じ音がしたため不成立となりました。


 ~職場~


「って、訳で乙成さんはやべえ奴とは思うが、ベランダにいつもいる謎が解けなくて(´-ω-`)」


「それ、部屋に荷物が多過ぎて、スペースが無くなってベランダに避難しているのでは?」


 Σ( ̄□ ̄;)そうか!ぐちゃぐちゃの部屋にいるストレスより、炎天下で焦げるリスクや夜中の蚊に刺されるリスクがマシってことか!

 ……って、んなワケ無いよなあ。いや、しかし、うーん( ´~`)


 でも、やべえ人だとは思うのは確かです(;・∀・)

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