第2話 バカな職場で日が暮れる~怖い話もマニアック編~

(名前はもちろん仮名です)

 ココは某役所A出張所。今日も元気にお仕事です。

 この役所には地下に書庫があり、過去の書類はそこに保管してあります。

 日も差さない、換気も悪いのでカビ臭いわ、何か出そうで不人気な場所です。


シバムラさん「実際“出る”みたいですよ」

ワタシ「ええっ(;゚Д゚)」

シバムラさん「SE○OMのセンサーが真夜中に反応するんですよ。いきなり地下書庫だけに」

ワタシ「不審者なら一階で反応しなきゃ変ですよね。ね、ネズミでは?」

シバムラさん「いえ、SE○OMいわくネズミサイズのは反応しないようになってるそうです」

オバタさん「いやだあ、怖い。これから書類取りに行くのに」

シバムラさん「じゃ、出ますねえ。きっとボヤーと出て『戸籍の死亡年月日の推定の文字を外してくれ~』と訴えるんですよ」

オバタさん「止めて止めて(/´△`\)」

ワタシ「シバムラさん、死者の訴えにしちゃ、マニアック過ぎません( ̄▽ ̄;)?」

シバムラさん「達見さん、冷静ですね」

ワタシ「いや、普通は訴えるのは『墓参りor供養してくれ』クラスでしょ。なんで、滅多に見ない戸籍の文字訂正を訴えるんすか」

オバタさん「なんでもいいから話を止めてぇ(/´△`\)」

ワタシ「それに死亡年月日の訂正を認めると、上野正彦の本にあったようなサスペンスだか遺産争い始まりますよ( ̄  ̄;)」

シバムラさん「達見さん、とことん冷静ですね(;・∀・)」


 ……ココは某役所A出張所。この対応といい、別件ですが地下書庫の幽霊にドン引かれたこと(第14話参照)もやらかしたことあるワタシは女子力が低いのかもしれません。

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