第2話 採用試験

エレベーターを降りて、最上階の大会議室に入る。

やっぱり女子が多い。

男子学生もちらほらいるが、目に入る範囲ではほんの数人だ。

やっぱり、男は形式的な募集なのかも

なんだか、少し不安になる。

ええい、弱気は禁物だ。

とにかく、今日の一次試験に合格するんだ。


総合職の一次試験を何度も受けた僕だが、今日の試験はかなり難しかった。

面接重視の総合職とは少し、勝手が違うようだ。

もっと、一般職向けの試験を研究しておくべきだった。

うーん、今日はヤケ酒だ。


一週間後、三つ葉商事からの郵便物。

僕は震えながら、封筒を開ける。

一次試験合格だ!

やった、次は面接だ。

もう、コレって採用されたも同じじゃね。

僕はご機嫌で飲んだくれた。

面接は上々だった。

圧迫面接もなかったし、随分丁寧な面接だ。

今まで総合職の面接とは違って、十分、手ごたえはあった。

コレはいけるぞ。

もう、コレって採用されたも同じじゃね。

僕はご機嫌で飲んだくれた。


一週間後、三つ葉商事からの郵便物。

僕は震えながら、封筒を開ける。

・・・・えっ?まさか・・・・

僕は青くなった。

それは、まさかの不採用通知だった。

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