仮面ヤイダー ゼノス

ラビト

第1章 覚醒

泥沼「いやーそれにしても仮面ヤイダ―クウゲはいいでござるなー、しっかりとしたストーリー、カッコイイビジュアル、そして何よりもクウゲのあの熱い思い!」

五代「そうそう!やっぱり仮面ヤイダ―シリーズ初代にして頂点と言われる意味がわかるよ~」

泥沼「そうそう祐介殿!このあと時間あるでござる?ホビーショップで仮面ヤイダーのグッズ見ないでござるか?」

五代「あ〜ごめん!今日はお父さんの七回忌なんだ、だから今日は早く帰らないと...」

泥沼「あっ今日でござったか...それじゃあ!また別の日に誘うでござる!」

五代「うん、ごめんね」

バス車内

運転手「何だぁ?ここはいつも空いてるのに、今日はやけに渋滞してるな」

ドカァーン!!!

運転手「ヒィッ!な、何だ何だ!」

五代「運転手さん開けて下さい!」

バスから降りると人々が逃げるように走って来た

五代「どうしたんですか!?何か大きな事故でも?」

逃げて来た女性「か、か、怪物がっ...!」

五代「怪物!?」

数時間前

研究員A「教授ここが獣骨が多く出土される遺跡ですかぁ」

教授「あぁ、それも異常なほどにな、中には人骨も多く出土されている」

研究員A「なんだか不気味ですねー謎が多いと言うか...」

教授「その謎を解くのも我々、考古学研究員の仕事だよ」

研究員B「教授!!!森くんの様子がおかしいんです!その緑の石を触った瞬間にゼニとかザニとか怪物だとか、訳わかんないこと言ってパニックになってるんです!」

教授「な、なんだって!?とにかく森くんを病院に行かせよう!あとその石には何かあるかもしれない、直接触らずに研究室に持って行こう!

数時間後

研究員B「赤信号か...森くん!大丈夫?」

研究員A「ダメです!気を失っています!」

教授「触れたらパニックになる石か、早く研究してみたいものだ」

研究員B「教授そんな事言ってる場合で...キャアアアアアアアアアアアアアア!!!」

教授「ど、どうしt...!!!か、怪物!!!」

それは一瞬だった、研究員たちを乗せたワゴン車は何回も地面に叩きつけられながら回転し壁にぶち当たった、その衝撃で後ろのトランクが空き、中にあったアタッシュケースは蓋を開けながら落ち、緑の石は飛びだし転がっていった。

横で信号待ちをしていた人「う、うわああ!!!」「貴方!逃げましょ!!!」

その惨劇と恐ろしい怪物を見た人々は一目散に我先へと逃げて行った。

怪物「ニンゲン...ウマソウ...クウ」

怪物は人間をまるで食い物を見るような目でゆっくりと追いかけて来た

逃げる親子「はぁはぁ早く来なさい!、うわぁ!待って!待って!!お母さぁぁん!!!お母さぁぁぁん!!!」

五代「あ!あれは!子供!?」

怪物は小さな子供へとゆっくり歩みを進める

怪物「ニンゲン...タベル...タベル...」

五代「はぁはぁ大丈夫!?怪我は!?」

子供「うあああん!!!怖いよぉ!怖いよぉ!!」

五代「逃げて!早く!早く!!!」

五代は自分を身代わりとし子供を逃した

怪物「ニンゲン...ニンゲン...」

五代「はあ、はあ、はあ、はあ、はあ」

五代はゆっくりと怪物との間合いを取る、その時手に硬いものが当たった

五代「!これは石!?」

その瞬間五代の脳内に様々な記憶が入り込んだ。

五代「はっ!この石の力を使えばもしかして、あいつを!...頼む!力を貸してくれ!力を!!力を貸してくれ!!!」

緑の石は光輝き五代の胸の中に入っていった

五代「うあ“あ”あ“あ”あ“あ“あ”!!!」

強烈な叫び声を上げると先程入った石が胸から顔をだし、そこからみるみると怪物に変身していった

五代「はあっはあっ...やっぱり!変わった!」

怪人「ゼノス!?...コロス...ゼノス!!!」

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