第137話 ジェネレーションギャップ

 しょーもない話なんですが。

 如月、小説を書くときにリアリティを求めるため、度々高校生や大学生にいろんなことをちょろっと聞きます。

 今日、面白いのがありました。


 『しゃちほこった』っていう表現があるじゃないですか。私なんかはよく『しゃっちょこばった』とか言います。洗濯機が『せんたくき』なのに『せんたっき』っていうようなもんですけども。


 それで大学生に聞いたんです。言葉に関しては文学部の子に聞いても正解しか来ませんからね、敢えてここは理系の子に聞くわけです。

「なあ、『しゃっちょこばった』って言って何のことかわかる?」

「ん-? 学名で言って」

 学名! ラテン語で言えと!

 0.2秒で納得しました。彼は『シャッチョコバッタ』というバッタがいると思ったらしいのです。


「いや、正確には『しゃちほこばった』なんだけどね」

「あー……しゃちほこみたいなバッタなんだー」


 どんなバッタやねん。


「直翅目トノサマバッタ科あたりだと思うんだが」

「え、あの系統?」


 んなわけないやん。


「仲間に『カクシキバッタ』とか『ケイシキバッタ』がいるらしい」


 なーんて言おうもんなら、彼も大阪人ですからツッコミ不在のボケ大会になってしまいます。


 てなことは置いといて。

 今時の若い子には全く伝わらないような言葉って増えてきているんだなぁと、しみじみ思う如月なのでした。



 まーたシロート発言をしてしまったようだな。

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