第123話 カクヨムコン短編読みますキャンペーンをやってみた

 いつものことながらコンテストに興味のない如月なんですが、今回は少し読んでみようかなという気になりまして。やってみたわけですよ、『読み専によるヨムヨムキャンペーン』。


 如月は作品の良し悪しはわかりません。まだ執筆歴五年の素人です。上手いとか下手とか語れないんです。(だからシロート発言なんです!)

 好き嫌いでしか判断できません。でもこれって普通の読者はみんなこういう状態だよね? だから一般読者として読むだけです。


 さて、如月の好き嫌いはどこで出るか。これ、割と真面目に創作の要になると思うんですけども。


 まず第一に、テーマ性のあるものは好きです。短編だろうが長編だろうがそこは同じ。


 第二に、主人公の成長が見られるもの、これ好きですね。主人公でなくてもいい、主人公を取り巻く環境が向上したり、周りの人達が成長したりするのでもいいです。とにかく「何かが」成長しているもの、好きです。


 第三に、世の中の問題や不条理に焦点を当てたもの、好きです。これに関しては作品内で解決しなくてもいい。読者に考える場を提供してくれるだけでもいいです。


***


 どれでも共通することなんですが、不要な情報を入れない。必要のないことならサクッと削除して欲しい。


 多いのがエロ要素ですね。無駄に胸が大きいとか。無駄に露出が多いとか。

 例えばラッキースケベ。バスタオル一枚巻いた風呂上がりの女の子とぶつかって、彼女のバスタオルがハラリと外れてスッポンポン。ラッキースケベです。俺は悪くない。

 ……でもこの描写、必要なの?

 この時に彼女が秘密にしていた刺青が見られてしまう。それによって物語が大きく動いていく、というのなら『必要なラッキースケベ』になります。でもそういう伏線の役割を持っていないのなら『不要なラッキースケベ』です。

 この場合、刺青が肩にあるとか太ももにあるとかであれば、このラッキースケベはやはり不要になります。肩なら半袖の服をまくり上げたときに見えたっていいわけだし、太ももならスカートが風に揺れたときに見えたっていい、何もスッポンポンである必要はないんです。

 必要もないのにスッポンポンになるから『無駄な描写』になる。必要があればそれでいいのです。


 あとは無駄な異世界転移かな。それ、転移しなくてもいいよね?ってやつ。

 自分の生き方を見つめ直す。その為に例えば農業をするとか陶芸をするとか土木作業をするとか。それ、異世界でやらなくてもいいじゃん?

 魔王を倒しに行くなら異世界でなければいけないけど、自分の生き方を見つめ直すのに魔王倒さなくていいし。


 これらは単なる一例ですが、「他の事で代用が効く」ようなものは『不要な描写』や『不要な設定』であることが多いのです。そしてそれが萎える原因にもなる。

 と言っても萎えるのは如月という一人の読者でしかないんですが。


***


 さて、もう一つ声を大にして言いたいのが『読後感』です。やはり読後感が悪い作品よりはいい作品の方が気分いいに決まってる。


 とはいえ、読後感が良ければいいってもんじゃないんです。読み終えたときに「あ~終わった。……ところでどういう話だっけ?」ってんじゃダメなんです。

 雰囲気は非常にいいけれど、中身が何もない。他人に内容を説明しようとしたときに説明できない。そういう作品を私は『雰囲気小説』と呼んでいます。

 なんとなく雰囲気で読ませてしまうんだけど、なんにも残らないのです。


 もちろん雰囲気を楽しみたいという読者さんもいるでしょう、それが悪いと言っているのではなく、如月は好きじゃないというだけです。そういう意味でターゲットを意識するのは大切かも知れませんね。


 どういう読者に読んで欲しいか、どんなふうに読者の心に残って欲しいか、それがあるのとないのとではきっと全然違ったものになるでしょう。


***


 まだまだ如月のヨムヨムキャンペーンは続きます。いまのところTwitterのみでの受付になっておりますが、変わるかもしれませんしやめるかもしれません。我こそはという方はTwitterへGO!



 今回はシロートが一丁前にキャンペーン張ったようだな!

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