第76話 インプット
えー、先に断っておきます。本日『酔っ払い状態』で書いております。
酔っているとね、小綺麗な言葉で取り繕ったりしませんのでね、これがマッパの如月ですね。こういうのが偶にあってもいいかなと思うわけです。
実を言いますと如月、11/19から一カ月以上、一文字も書いておりません(本日12/21)。
いえね、スランプとかそんなんじゃないんですよ。スランプなんて言葉はもっとガンガン書いている作家様が使う言葉なので、シロートの分際でスランプなんて言葉を使うのは間違っているのです。ハイ。
単純にね、何を書いても面白くないと感じてしまったのです。
何を書いても……そうです、書いても書いても「薄っぺらいな、おい」と思うんですね。そういう時ってあるでしょ?(既に酔っ払いがクダ巻いてますね)。
で、『読む』に徹したわけです。
一日一冊。とにかく読む。私の好みのものしか読みません。
横山秀夫。藥丸岳。村上春樹。大江健三郎。石田衣良。宮部みゆき。宮尾登美子。村上龍。
友人に進められたものも読みました。図書館でなんとなく目についたものも読みました。チョー売れっ子ラノベ作家のものも読みましたが、半分で脱落しました。どうもラノベは向いていないようです(自分はラノベ屋ですが)。
一週間も『読む』に徹すれば何か書けるかと思っていたけれど、書けないもんは書けない。いや、書けるんですよ、果てしなく書ける。ただ、どうにもこうにも面白くない。結局そのまま一ヵ月に及んでいる。
いえね、読み直すと面白いんですね。面白くて夢中になる(自分の書いたものだけど)。でも、読み終えた時に『なんか違うな』と思う。やはり『薄っぺらい』と思うんですね。
そりゃあ、大江健三郎だの村上春樹だの読んだ後に自分の読んだら薄っぺらいと思うさ、でもそういう問題じゃない、相対的な問題ではなく、絶対的に薄っぺらいのだ!
さて困った。どうしたら厚みを持たせられるかな?
で、出した結論。インプットだ!
***
今日ね、とある公文書を発行して貰うために役所に行ったわけですよ。なんとこの年末に十数人待ちでした。皆さん一様に待ちくたびれた顔をしています。
でもね、この役所の近くに図書館があるんです。ソッコー図書館行きましたとも!
そこで見つけたのが『小澤征爾さんと、音楽について話をする』(村上春樹著)です。即借りして役所に戻り、呼ばれるまで読みまくりました。
こういう思いがけない出会いって楽しいですね!
***
さて、如月酔っておりますが、日本語として大丈夫でしょうか。面白いのでこのまま残そうかと思っております。後で真っ青になるかもしれませんが、大して普段と変わらないような気もしています。
安い白ワイン4杯目ですね、チーズで飲んでおります。ベルキューブです。如月かなり安上がりにできております。もうヘロヘロです(普段はまったく飲みません、明日は二日酔い決定です)。
***
よく『毎日3,000字書く!』とノルマを決めている人を見かけます。偉いなぁと思います。私にはできません。ノッていない時に書いても駄文しか生まないからです。
もちろん自分にノルマを課している人への批判ではありません、『私なら』駄文しか生まないという事です。ノルマを課している人は、自分をもっと追いつめているので駄文しか生まないという事は決して無いのです。
そういう訳で、駄文しか生まない自分は『一切書かない』を徹するのです。その代わりアホみたいに読んで読んで読みまくる(単なる趣味ですね)。そういう時期もあっていいかなと。
実を言いますと、この歳まで村上春樹を読んだことが無かった。『騒がれる作家』を避けていたんですね。
流行に乗りたくなかったからなんです。
みんなが騒いでるから読んでみた、これでは冷静に読めないと思っていたのです。自分の判断が他人の判断に侵食されるようで嫌だった。
ところが、村上春樹氏はノーベル文学賞に代わる賞を蹴っ飛ばした! これで『読んでみたい』という気持ちに変わったのです。
結論から言えば面白かった。ああ、この人の本はとても面白い……。
まだ三冊ほどしか読んでいませんが、きっと次々と読むでしょう。
村上春樹氏の宣伝をしたいわけではありません(私はハルキストではないので)。こういう作家になりたいね、という事なのです。初めて手に取った読者が『この人の本、もっと読みたい』と思う作家。シロート作家が『目指す』ような作家。そういう本に出会えた喜びとでも申しますか……。
てーか、勝手に盛り上がってないでとっとと書けよ如月!
フッ……酔っていてもシロート発言をしてしまうようだな。
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