第72話 グッドレビューと欲しい言葉

 グッドレビュワーと呼ばれる人がいます。

 読むとね、ほんと凄いなって思う。如月はレビューがすっっっごく下手くそです。そりゃあもう、書いたら却ってその人の迷惑になるんじゃないかってくらい。グッドレビュワーなんて一生なれない気がする。

 

 だけど、自分がその素晴らしいレビューを書かれて嬉しいかと言えばそういうわけでもないんですよね。もっと嬉しいレビューがあったりする。

 で、何故だろうかと考えた。

 当たり前なんです、レビューはなんです。


 レビューは正式には『おすすめレビュー』、つまりその作品を読んだ読者が他の読者に対して「こんなに面白かったんだ、あんたも読みなよ、絶対損はしないって!」と勧めるものがおすすめレビュー。作者のために書かれたものではないんですね。


 ワタクシ如月の個人的な意見となりますが、自分が貰って嬉しかったレビューはグッドレビューとは程遠いモノなんです。冷静にお勧めしてないやつね。なんかコーフンしてる感じのレビュー、これが嬉しい。

 これって、他の読者にお勧めすることが頭から抜け落ちてるくらい盛り上がってくれてるってことなのね、だから嬉しい。(本来のおすすめレビューじゃないけど)


 つまりそれはなんでしょうね。そしてその『欲しい言葉』は作者によって違うんだろうなと。

 理詰めでキッチリとその作品の美点を並べられるのが嬉しいという作者もいれば、コーフン冷めやらぬ状態で喚いているようなのが嬉しいという作者もいる。



 如月が今まで貰って一番嬉しかったレビューが『P-WORLD』のこれ。


「畜生、読まされた。丸数日持ってかれた。読み始めてから最新話に追いつくまで通勤から休日まで目ぇ血走らせて読んでました。」


 これ嬉しかったー……。「畜生、読まされた」だよ? ヒャッハーだよ!

 これはまだ大人しい方で、淡々と「畜生」なんて書いてるけど……実はもう一つある。こちらは全く以って落ち着きのないレビュー。


「だーーーーーーーーーーーー!!!!

 ざっけんなあ!!!!

 誰だこんなもん書いたのは!

     (~中略~)

 つか、おのれ作者め

 うーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 (*`Д´*)ノ┳┳・゚・┻┻・゚・ふざけんなーーーーーーーーーーーーーー

 うわーーーーーーーーーー」


 喚いてばっかり(笑)。こういうのハチャメチャに嬉しい。『筆舌に尽くし難い』を絵的に見せてくれてる。

 でもこれはグッドレビューにはならないのね、残念な事に。


 如月的にはね、グッドレビュー書いて貰って他の読者を呼び込んで貰うのも嬉しいし、読者の興奮をそのまま伝えて貰うのも嬉しい。どっちも嬉しい。

 それを考えると、すっごく下手くそなレビューでも書いた方がいいよね、なんて自分で自分をフォローしながらレビューを残すこともあります。


 なんじゃこりゃ、こんな下手なレビュー要らんわ!Σ(-᷅_-᷄๑) って思ったら、如月のレビューは問答無用で削除しちゃっていいからね。上手に書けるように努力はするけど。

 早く上手なレビューが書けるようになりたい(´Д`)ハァ…



 ……またシロートの心の叫び発言をしてしまったようだな。

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