第58話 イメージカラー

 カクヨムの機能で、作品にイメージカラーって付けられますよね。これって私にとっては割と死活問題なんです。


 如月はストーリーにイメージカラーを持っているだけでなく、キャラそれぞれにイメージカラーを設定していることが多いんですね。そうするとキャラの書き分けがスムーズになるんです。私だけかもしれないけど。


 例えば『Dragon Palace』。これなんか読んでなくても章タイトルだけ見ていただけば一目瞭然です。


第1章 蒼の勇者

第2章 紅の勇者

第3章 紫の勇者

第4章 白の勇者

第5章 黄の勇者

第6章 緑の勇者

第7章 黒の勇者


なんかね、戦隊モノみたいですね。レッドがセンターでね、ホワイトとピンクは女の子ね……って違います、主人公は蒼の勇者です。そこらの田舎のガキです。レッドは猫です。ホワイトは男で、ピンクはいません!


 他にもわかりやすいところで『空が茜色に染まるころ』は全体が茜色(当たり前だな)で、キャラにもカラーがあります。

 斉木=赤、坂田=白、水谷=黒、山根=黄緑、田野倉=オレンジという感じで決まっていて、それぞれのスマホの色だったりリュックの色だったりという形で現れます。


 一方、『いちいち癇に障るんですけどっ!』のヒロイン花子はピンク、完璧イケメン神崎は紫、この辺りはチューリップのピンクや誕生石、服の色などでチラチラと統一感を出しています。

 大体さ、カバってピンクのイメージじゃない? (ヒロインはカバです) 


『P-WORLD』では先生のネイビー、くるめの黄緑、ワンコのピンク、ツルのカーキ、スザクの赤などがそれぞれの性格と特徴を表すのに必要不可欠な要素となっています。


 そういえば『クロード葉月先生の徒然日記』でもそうでしたが、「先生」には割とネイビーを使うことが多いですね。きちんとしたイメージがあるからでしょうか。こちらでは葉月先生はネイビー(というより伯林青べれんす色?)で、陽向先生はミルクティベージュがイメージカラーでした。


 そして、色が明確になっていなくてもトーンが決まっているものなんかもあります。『I my me mine』のアイはアースカラー、『nose kiss』のユウキはモノトーンで、同じく木村はヴィヴィッドトーン。『いち癇』の浅井はマリンカラー。


 全部読んでくださっている方は殆どいらっしゃらないとは思いますが、一つくらいは「あー、あれね」ってわかってくれるとちょっと嬉しい。



 色にこだわるのは、その色から湧き上がるイメージが大きいからなんですよね。


 アースカラーは所謂グレイッシュトーンというヤツで、自然に近いイメージのぼんやりした中間色が多い。自然な感じのキャラであることを強調したいときに使います。


 ヴィヴィッドトーンなら、はっきりした性格で明るいイメージを作りやすい。だから木村のギターはハニーバーストを選んでいるわけです(これは厳密にはヴィヴィッドトーンじゃなくてストロングトーンだけど)。目立つのが嫌いなユウキは黒いギター。


 自分を殺して生きている坂田は白、情熱家の斉木は赤、陰で二人を支える水谷は黒、もう色から入ってると言っても過言ではありません。


 色って作品イメージやキャラの性格に与える影響大きいと思いませんか? ね、大きいよね? 私のほかにも「うん、色から入ってる!」って方がいらっしゃいましたら、是非とも熱く語りましょう!



 おや? ……また一人で盛り上がってしまったようだな。

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