第30話 ウェルカム、アンチ

 物騒なタイトルで失礼します。いえいえ、決して荒らしてくれとか叩いてくれとか言ってるんじゃありません。いくらワタクシが真性のドMでもそこまでは言いません。


「2ちゃんねる(現在は5ちゃんねる)で悪口を書かれた」という話をよく聞きます。そこに実際乗り込んで行って、直接話を付けたなんてこともあったりなかったり……マジかよ。


 まずね、そういう話を聞きたくない人もいますから、見かけても本人にわざわざ「あんた5チャンネルで悪口書かれてたよ」なんて言う必要ないですよね。見かけてもそのまま心に仕舞っておけばいいと思います。



 ワタクシ如月はドM……じゃなくて、逆にそういうアンチの方の意見は価値があると考えるタイプ(やっぱドM)なので、問題ありません。


 『いち癇』書籍化直後くらいに「つまんねー」「くだらねー」という人がきっといるだろうと思っていました。

 ……悲しいくらい話題に上がりません。「何あれチョー初心者じゃん」くらい言って欲しかった。前日Twitterで小梅(飴)の話をしたことがネタにされて、それも1行で終了。ちょっと君たち、頼むからもうちょっとだけ話題にしてよ。アホでも変態でも何でもいいからさ。小梅だけかよ……。


 先日発表した『GIFT』の方がまだ書いて貰えました。2度ほど『あれはゴミ』と書かれてましたね。

 

「あーでこーでそーなって、こういう結果になるだけのゴミ小説」と書くには、しっかり読んでないと書けないんですよね。「うわ、この方ちゃんと隅から隅まで読んでくれてる!」って嬉しくなりました。

 しかもさ、しかもだよ、あの8万字を僅か1行に要約するって凄くない? こうやって要約するんだ……ってマジで勉強になりました。作品紹介どうやって書いたらいいんだろう、っていつも悩んでいる如月には衝撃的でしたね。素晴らしい。

 しかもね、そこまであらすじをアバウトに書いてくれているという事は、裏を返すと宣伝してくれているのと同じなんですよ。頼んでもいないのに、天下の5ちゃんねるで宣伝だぜ? ありがとう!

 更に更にありがたいことに「そこに付けてるレビューは、ようにしか見えん」と書いてあったのです!

 ……泣けました。ちゃんと如月の作品が書籍化されてること知ってる人だ!

 いやもうね、「如月芳美? 誰それ?」っていう世界だと思ってましたからね、ああ、ちゃんと知ってる人がいるんだ~って嬉しかった(感涙)。

 ありがとう!

 でもね、ワタクシは全然有名じゃないし話題性も無いからね、ゴマ擦るだけの価値ないからフツーにレビューいただいてると思います。ゴマ擦るなら、もっと別の人に擦るだろうと思いますよ、うん。レビューは素直に読んでね。



 さて、アンチの意見を良しとしない皆さんには、真性ドMの話などキチガイの戯言にしか聴こえないと思いますので、少しだけまともな話を書いてみましょう。如月だって偶には真面目なことを書くんだというところをどこかで見せないと、ただの変態だと思われてしまうので。いや、否定はしないけど。


 お釈迦様と悪態男の話はご存知でしょうか。ご存知ない方のためにちょろっと簡単に書きましょう。


 人望の厚い釈迦に嫉妬の気持ちを持つ男がいました。

 その男は釈迦の前で散々悪態をつきました。いくら釈迦と言えども、これだけ罵詈雑言吐かれたら頭にきて言い返すだろう、そしてそれを見た人たちは彼への信頼を失くすだろうと思ったのです。

 ところが、どれだけ悪口を言っても彼は黙って聞いているだけ。弟子に「言わせておいていいのですか」と聞かれても知らん顔。しまいには男は疲れ果ててしまいました。

 そこで釈迦は男に尋ねます。

「あなたが人に贈り物をして、相手が受け取らなかったらその贈り物は誰の物になりますか?」

「相手が受け取らないなら贈った人のものになる決まってるだろう」

「私はあなたの言葉を受け取りません」


 因果応報ですね。自分の発した言葉はいずれ自分に戻ってきます。どんな形で戻って来るかはわからない。けれど、

 誰かに罵られてもバカにされても、それを静かに聴きます。その人が何を言ったのか、何を書いたのか。そして自分の創作の糧にする。

 その人はいずれ『自分の吐いた唾が自分にふりかかる瞬間』を知る時が来ます。


 まあ、私の場合は類稀なる天性の鈍感力の成せる業かもしれませんがねっ!



 ……今日はカッコいいことを言ったと思ったけど、また最後の最後にシロート発言をしてしまったようだな。

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