第86話──プラトニックとかストイックとかが好きなんだとあらためて感じた。

 例えばですね、こう、主従やら、身分違いやら、種族違いっていうお互いの立場とか、自分自身が抱えている贖罪とか信念とかが捨てられないとか、絡みつくようなしがらみのせいで動けないとかのすれ違いがあって、それでも相手のことを強く想ってる、っていうシチュエーションが好きなんですよ私は!

 手は出さなくていいんです。むしろ想いが強い分だけ手が出せなくなってるシチュエーションの方が萌えます。本当は抱きしめて欲しいのに怖くてこの手が伸ばせないとかの方が萌えるんです。そんな自身を欲深いと、浅ましいと自己嫌悪してたら更に萌えます。

 罪深い自分なんかが好きになってはいけないのに、とか、相手が好きなのは自分じゃないから、とか、相手は自分の仇なのにどうしてこんな気持ちが、とか、ドツボにはまって雁字搦めになってる方が萌えるんです。

 その雁字搦めになった状態で、それでも恋心を手放せない、手放さない、真っ直ぐに、


『さようなら、大好きでした』

『あなたに逢えてよかった』

『それでも、わたくしはあなたを慕っています。あなたがわたくしを嫌いでも』

『ずっと、好き……』

『それしかないから……好かれるには、戦うそれしかないから……』

『片想いで構わない』

『あなたのおよめさんになりたい』


 と言える、一途な強い想い感情を持っている女の子が大好きなんですよ!!

 糖分なんて飾りです。そんなもの過剰にはいらないんですよ。控えめなくらいが丁度いいんです。そこに足すべきなのはほんの少しの塩分ですよ。充分な甘さをより引き立たせるためのです。ねぇわかります?



 ──と、ちょっと思いの丈をなんとか書き出してぶつけてみた。

 が、あんまりすっきりしないな。ちょっとお願いこの気持ち誰か分かって……! とか思ってしまう。そしてなぜか口調がどっかの知的蹂躙者(PS3Ver.表現)な探偵っぽくなってしまった。あの女は『愛なんかあるから、ありもしないものが、視えてしまう。』と言ってのける、愛なんて視えない信じない側のキャラだけど。そこが好き。

 それにしてもとりあえず好きなキャラからそれぞれひとつずつ、計7つセリフを引用したけど、そのうち5名がお亡くなりになっているキャラという……なんなの……なんでなの……。



 あー、どこかにめっちゃ好みドストライクな恋愛ものないかなー。




 とか思いつつスコップしてたら見つけた……やった……。過程厨わかる……過程は大事だよね……。

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