侵略してイイノ?2話 交代

交代


「あれが、砲身だね、すっごくでかい」

「ええ、そしてあそこから出て来てる機械兵たちはMABM(マブン)と呼ばれておりこの町を占拠しようとしているようです」

「そんな! でも名前、どうやって解ったの?」

「それは簡単です。あれらはライル姉妹のいた世界から来たそうです。ライル姉妹が言うには、あれらは侵略部隊だそうです」

「つまり小部屋ちゃんが言っていたのはこの事なのかな?」

しかし、詩織ちゃんは首を横に振る。

「判りません、ただ、彼女はこれなら耐えれるでしょ? と言って神奈から歯車を受けとって、あなたのお兄さんの部屋に入っていきました」

「なんでお兄ちゃんの部屋に……まあいいや」

状況整理が済んだのか、皐文ちゃんが、

「じゃあ行くよ、珠樹。ライル姉妹と交代だ」

「うん」

スマホで魔力感知を開始、魔力パターンを見て、ライル姉妹の元に行く。


「エスキさん、大丈夫?」

「ええ、大丈夫よ。それよりどうしたのかしら?」

「えっとね、私たちが交代するから、エスキさんとプリマさんは詩織ちゃんの手助けをして、あの砲身に攻め込んで」

「分かったわよー」

とプリマさんが了承する。そして私の家のあるマンションに向かって行くと、それにエスキさんもそれに続く、

「珠樹、敵の数結構多いけど大丈夫かい? それに永魔のリングもないんだろ?」

そう言っているうちにも敵が大量に押し寄せてくる。私はそれらを薙ぎ払いながら、皐文ちゃんの問いに、

「多分大丈夫だよ。私は」

「理由は?」

「無いけど頑張るよ」

「うーん、心意気は良いんだけどね、じゃあこれ渡しておくよ」

と皐文ちゃんは何かを投げて私に渡した。私はそれをキャッチして、

「これは何かな?」

私はすぐにウエストポーチの空きに入れるとに入れてから皐文ちゃんに聞く。すると、

「ボタンで僕たちに緊急信号が送れるって代物だよ。危なかったら躊躇わず押してね」

「うん、わかったよ」

そう言うと私たちは離れて戦い始めた。

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