友達でイイノ!5話 赤フードとの密談

 赤フードとの密談


「こんな所に誘い込むとは何か策でもあるのか?」

 我は港に来ていた。追っていた赤フードは目の前にいる。奴はここまで逃げて、立ち止まったのだ

「……勿論、君と会話するための場所を設けるためだ」

「会話?」

何を話すのだろう? と考えつつ、我は、

「戦わないで済む方法でもあるのか?」

とふざけてみた。すると赤フードは真面目に、

「……その通りだ。簡潔に聞く、あの二人。黄色のフードと、青色のフードが戦っている二人、彼女らは飯野珠樹、成水詩織で間違いないか?」

二人を知っているのか? まあここは、

「ああ、当たりだ。我はあの二人に起こされ、共に戦っているものだ、と言うか知り合いか? いや、見たことある相手ならわかるのではないか?」

言霊のことも考えたが教えることにした。言霊を使えるなら、そのまま使えば倒せるはずだしな。

「……成程、じゃあなぜ、沈んだ都の王に手を貸しているんだ? あと私たちには、沈んだ都の王のせいで、人がちゃんと認識できなくなっている。まあ解けるのだが、それに反応して王が出てこないとも限らないからな……」

「ほう、あの島津という人の裏にいるのはあの王か、では我は帰って話してみよう、汝もここは引け」

「……そうだな、ここは撤退して……」

「いや? そうだないい案を思いついたぞ、これなら奴らを引き釣り出せる。珠樹と詩織に伝えずにこの案で行きたいがどうする?」

と言うと我は彼女に耳打ちをした。

「……成程、こちらの二人は演技が苦手だから伝えずにおこう地点はやはり、あそこか?」

「そうだな、沈んだ都に戦いながら移動だとりあえず一時停戦だな」

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