友達でイイノ!4話 姉との再会
姉との再会
車の中で、座ってそれでもすぐ戦闘できるように、ナイフをクルクルさせていると、
「やっと会えたね、エスキちゃん」
と懐かしい声が聞こえたのであたしは上を向くと、車の屋根を貫いて、目の前まで刃が伸びてきていた。右に避けてドアを開け、上に飛び、相手を確認する。するとそこには……
「姉ちゃん?」
「おひさーエスキちゃん」
ナイフを落としそうになりながら、言葉を続ける。
「なんで? 死んだはずじゃ……それともまた、焔の幻影?」
しかし焔は寝ている。
「ひどいなー、私は死んだけど、木を媒体にこの世を彷徨っているんだよ。そう、あの時焔たんと一緒にいたのも私だよ」
「えっ……?」
「まあいいや、焔たん返してもらうね!」
「ちょっと待って、話が見えない!」
と言ったのにも拘らず、姉ちゃんは大剣を振り下ろしてきた。あたしはナイフを二本取り出し、防衛に入る。上にナイフを二本とも構え、それを押し返そうとする。すると、左手をこちらに近づけてきた。多分前と同じ力を持っているなら……! あたしは剣を押し返し、後ろに下がった。その時、
「……全員戦闘停止」
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