魔法少女でイイノ?13話 不思議人物との遭遇
不思議人物との遭遇
神奈ちゃん家からの帰り道変な人を見かけてしまった。その人は占い屋だった。占いします、というのぼりを背負っている。それだけでも少し変なのに、もっと変なのは道具も持っていない、そしてやっているのは小学生だってことだった。少しの間見ていると目と目があってしまった。あわてて目をそらすもこっちにやってきて、
「ねえねえ、飯野先輩占ってあげましょうか~?」
はっきり言ってうざかった。でも気になったこともあったので目を合わせ、
「なんで私の事知っているのそれも先輩って……」
「私と同じ学校で一つ上の学年ですよね。なら先輩! そして名前は占って知っていたのです」
ドヤ顔で胸を張る。ちょっとうざい子かも、
「そうなんだ、でも急いでるからまたね」
「お金要らないから聞いていってよ」
「私宗教上占いは聞けないんだ」
「先輩無宗教だよね」
「……」
逃げよ! 私は走って角を曲がり、結構走ったところで休憩しようと思い、ベンチがあったのでそこに座ると、
「結構速いですね。でもまだ遅い、もっと速くなれる筈ですよ」
占い師はいた、背中を叩かれた。てか息一つあがってない。
「今の隙に伝えるよこの小部屋 焔の未来予知を!」
息が整わない、と言うかなぜか立ち上がれない、
「近いうちに災厄などの悪しき物、世界の破滅が待っている。回避するには、希望まで箱から出せ、これは言葉通りだね。あと届かない望みもあるって出たのと、あと……ってこれは先輩達に言わないでって言われているんだっけ? あとこの占いは詩織ちゃんにも教えているからね」
それだけ言うとまた背中を叩かれて、小部屋 焔は消えてしまった。彼女が言ったことが気になり、
「詩織ちゃん?」
彼女と共通する占いってことだよね、となるとこの戦いの終着はそういうことなのかな? 近いうちに決着がつくのかな? 望みと言うと私の望みは両親の蘇生、そんなはずない、そう思う……。家に帰ろうと、立とうとすると、全身に力が入り、体の調子が良くなり、歩き出した、頭の中で声が響いた。
(あなたがハーピィと呼ぶ者達です。今からセクーンをすべて渡そうと思うので今すぐ海の公園に来てください)
何これ? 何か聞こえる、けどもし本当にセクーンがもらえるなら行ってもいいかな? そう考え、私は向かう事にした。
公園に着くと大量のハーピィとそれ以上に神々しい何かが居た。私は武器を出せるようにウエストポーチに手を突っ込む。
(まて、我々に敵意はない、どうか私達を殺さないでくれ。セクーンは無償で渡す。それもすべてだ。ただどうなろうと私達は関与しない)
「分かったよ。これでお父さんとお母さんがやっと!」
(もしかしてお主、あの悪魔にそそのかされて、セクーンで願いを叶えられるとでも思っているのか?)
「? 違うの? それに悪魔って……?」
(エンジェル081お前はこの者にこの用紙に書いている事を伝えよ)
(はいラジエール様)
そう言うとラジエールと呼ばれた者とハーピィは一人残して帰ってしまった。
(では言います……)
その瞬間、目の前に居たハーピィが吹き飛んだ。そして草むらからルシが現れ、
「やっと揃ったのね、やっとこれでやっと!」
(マズイ! これは神様に報告せねば!)
ハーピィは攻撃を受けたはずなのに無傷、そのまま点に上っていった。
「やっぱり倒せないわね、まあいいわ。さあ」
とルシは両手を前に出して、
「セクーンを渡しなさい」
「う、うん、これで私のお父さんとお母さんは蘇るんだよね?」
そう言いながら私はセクーンを渡す、
「あはははははは! これでそろった! これで解放されるわ!」
「わ、私の願い叶えてくれるんだよね……?」
ルシはこちらに向き悪い顔をしながら答えた。
「そんなのウソに決まっているじゃない、そんなもの存在するなら人に教えないわよ。これは悪魔ルシフェルを解放するための道具よ! まあ無駄な努力ご苦労さま、私ルシフェルはこれで完全復活よ! お礼にあなたを親のもとに送ってあげるわ」
「そんな! じゃあ成水やメイドさんの言っていた事は?」
「本当よ。あなたは本当間抜けね、死になさい!」
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