黒煙と死神
@kaimiyakailu
よくある終末だった
煙が立ち込めた。
燃えるような夕焼けと、彼方此方の火事で発生した黒煙。
パトカーや救急車はサイレンをけたたましく鳴らし市内を走り回る。
火花が散った中、小さな子供達の叫び声、悲痛な悲鳴が響く。
1歩、また1歩。
ゆっくりと進み行けば崩れた家屋の下敷きとなった父親、母親の姿とその子供が彼らを助けようと咽び泣きながら瓦礫を退かそう奮闘している。
そんな子供の後ろに俺は立つ。
そして、釜を振り下ろす。
一滴の水滴を生み出せば頬を伝い、罅割れが多くあるアスファルトを濡らした。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます