第09話「英雄の条件」2/3


「………………」


「そんじゃ始めようか……けどその前に、コレいい加減ウザッたいな」


 肩を回してストレッチする鴉は、つららの銃撃で受けた氷の拘束を何食わぬ顔で砕き、剣銃を再び手に取った。

 対する創伍もまだ扱い慣れてない長剣を持って向かい合う。


「おっ、気付けばさっきより面構えが良くなったじゃねぇの。そりゃ守られっぱなしも癪だもんな。そんくらいの度胸はあったようで安心したぜ」


「……褒められてるって素直に受け取るよ」


 しかし余裕は無かった。シロは創伍の傷の治癒に体力を大幅に消耗しており、彼の肩に掴んでる今も少しフラついていることを創伍は知っている。


(シロの手品でヤツの武器を潰せても、数に限りがあるかも分からない。シロの体力を保たせるには俺が何とかしないと……)


 鴉は容赦なく斬羽刀を構え先手を取ろうとする。

 今の創伍にはそれを使われるだけで不利だった。柄の部分が銃となっている以上、接近戦に持ち込まれれば視野も狭くなり、そこからいつ死角を突かれるか分からない。シロの手品で斬羽刀を対策しても、また別の武器を繰り出されたら無駄打ちに終わってしまう。

 故に創伍は、シロの体力と鴉との距離感の二つを意識しながら戦うことを強いられているのだ。


「次はもっと楽しませろよ。俺の剣は……雑魚を狩る為だけの物じゃねぇんだからよぉ!!」


 ――しかしその戦況と創伍の心理を、鴉が把握してない筈がなかった。ならばとことん接近戦に追い込まんと新たな戦術を繰り出す。


「斬羽刀――カタ!」


(――"型"!?)


 斬羽刀に型という概念があるなど知る由もなく創伍は面食らう。二本の剣の柄頭つかがしらが合わさると、ついさっきまで半月刀であったそれは弓の弦を象った長刀なぎなたへと変わったのだ。剣術に長けた鴉が薙ぎ払うことで、創伍は間合いを取ることはおろか攻撃さえも阻まれ、確実に追い詰められていく。

 剣がぶつかり、響き合い、火花が飛び散る。まるで剣の舞を楽しんで踊る鴉の一方で、創伍は生きるか死ぬかの綱渡りをしているような気分であった。


「ははっ! ピエロにしちゃたどたどしいダンスだなぁオイ」

「こんの……馬鹿にしやがって!」

「ほらほら警戒するのは剣だけじゃねぇだろ。今度は参ノ型だ!」

「うわっ!?」


 弾ける銃声――今度は長刀を薙ぎ払う直後に剣の柄を両手で握り直し、反動を抑えるべく連射性に特化した二丁拳銃に変形していた。

 交互に発射される弾丸が、これまでとは違う速さで創伍を襲う。


「くっ……ぐぅぅ……!!」


 数発の銃弾が創伍の脚や頬を掠る。脇腹に撃ち込まれた時と比べたら耐えられる痛みではあるが、創伍の劣勢に変わりはない。


「おいおい何だお前、手も足も出ねぇじゃねぇか。ついさっきの勇ましい顔は見せかけかぁ??」

「偉そうに……そっちこそ何発も撃っといて、殆ど外してるじゃねぇか!」

「馬鹿が。十三回だ――お嬢ちゃんのサポートがなかったらお前、今頃十三回は死んでんだぞ」

「ハッタリだそんなの!」


 その間反撃の隙を探していたシロはというと……


「はっ……はっ……」

「シロ!? 大丈夫かっ!」


 案の定というべきか、念動力で弾丸の軌道をそらし創伍を守ることで体力を消耗してしまっていた。


「大丈夫……創伍は戦いに集中して――!」


「――ひっ!?」


 シロを気遣う隙も許されない。再び弍の型に変わった斬羽刀に首を狙われるところを身体ごと念動力で引っ張られ、辛くも難を逃れる。


「っぶね……! 今のはホントに死んだかと……」

「私のことはいいから! 創伍は彼の隙を見つけて……」

「あっ……ごめん」


 斬っては撃ち斬っては撃ちの変形自在の戦術。数多の死闘を潜り抜けねば、これ程の武器を扱うというのは至難の業だ。


「さぁ、こんな物にばかり苦戦されちゃ困るな。まだまだ見せたい物がたくさんあるんだぜ」


「っ……」


 やがて二人の間に見えてくる歴然とした実力差に、創伍の中では違和感が生じていた。


「……どうしてだ」

「あぁ?」


 ただ歯を食い縛って耐える創伍には、この戦いそのものが不可解でしかなかった。


「どうしてお前ほどの強い男が、俺の実力を知る必要があるんだ。もう分かってんだろ……俺なんてシロが居なきゃ素人同士の喧嘩さえ弱い腰抜けだ。単に俺を殺したいだけなら、さっきのオボロって奴にやらせても済むことじゃないかよ」

「………………」

「どうして俺とお前は……戦わなくちゃいけないんだ」


 戦うことで己を証明するアーツに何故戦うのかと問うのは愚問であろう。しかし剣すらまともに持てない創伍を追い詰めるのに、が無い限りここまで周りくどく、そして鴉自らが討って出る必要はないのだ。


「お前が俺を殺した先には……一体何があるってんだよ!」


 鴉の執着ぶりに感じた疑問はやがて創伍の探究心を掻き立て、声にも力が込もる。


 その意思の強さが伝わったのだろうか、鴉は剣銃を下ろして立ち止まった。


「……はっ、殺されるのにいちいち納得のいく理由を聞かなくちゃ死ぬに死ねない――道化として舞台から散るより英雄っぽく散りたい性分ってか? ったく、皮肉な話だぜ」


 ヘルメット越しに溜息を漏らす鴉は、どことなく創伍のことを以前から知っているような物言いであった。その口調からは、徐々に怒りの色も感じ取られる。


「まぁいいさ。だろうから教えてやる」


 それは憎悪か? 怨恨か? いずれにしても創伍に対して高まる何かを、拳を握りながら抑える鴉は創伍の問いに答えた。



「俺がお前と戦わなきゃなんねぇのは――俺の『英雄への条件』だからさ」


「……英雄への条件?」

「英雄は勝手に沸いて出るものじゃねぇ。突出した能力や恵まれた環境など何でもいい。各々が英雄になるための異なる条件を持っていて、それを活かし、世界に認められる大業を果たせば英雄の仲間入りだ。すげぇ師匠からスパルタ教育を受けて超人になったとか、ある日神様から突然超能力を授かったとか……きっかけはどうあれどんな凡人にも英雄になるチャンスは平等に転がってくる。拾えるかどうかはそいつの運命次第だが、お前はその拾えた側の最も良い例だろう」


 どこの世界でも誰もが英雄偉人になれると保証されていない。素質や環境に恵まれ、きっかけが巡り合わさっても運命に見放され、悲運の死を迎えるなんてこともある。


「しかし俺は……既にそのチャンスを奪われていたんだ。俺が元々どういう設定で創られたか当てられるか? とある人物を護衛するだけですぐ死ぬ予定だった悪役キャラ――決められた脚本通り動くだけのモブ――咬ませ犬として創られた異品なんだよ」


「……っ!」


 万人が同じ星の下に生まれることはできない。中でも斬羽鴉はとうの昔に、創造主さくしゃと運命に見放されていたのだ。

 創造世界にも、自分と似たような境遇に置かれている者がいることに、創伍は驚きを隠せなかった。


「光も差さない異品共の吹き溜まりで生まれ育ち、毎日死と隣り合わせだった俺には英雄になるチャンスはおろか自由に生きる権利も剥奪されていた。自我を持って生まれてきた以上、そんな運命なんか認められるわけねぇよなぁ? だから抗ってきた……血で血を洗い、泥水を啜ってでも這い上がり今日まで幾多の死線を潜って生き延びてきたっ! 何の努力もせず、ただのうのうと生きてきたままオーギュストが持つ『未知』と『無限大』を得たお前を殺すことが俺の『英雄への条件』――その果てで俺は自由と未来を勝ち取ることが出来るんだっ!!」


 創伍とシロは謂わば招かれざる客――アーツ達にとって忌むべき存在である彼らは、設定などを持たないイレギュラーな存在――倒した数だけ名を轟かせられる創造世界において、未知数な存在を倒すことはまさに勲章物なのだ。


「さぁ戦う理由は語ってやったぜ。後はお前が本気を出すだけだ……道化英雄さんよぉ!!」


「……!? がぁぁっ……!」


 突貫する鴉の強い覚悟が剣戟となって創伍に重くのし掛かる。

 英雄の未来を追い求める鴉と、茫漠とした過去の記憶を追い求める創伍。対極にある二人のどちらかが勝たない限り、この戦いは終わらない……。



 * * *



 場所は少し離れ、ヒバチ、つらら、乱狐の三人は鴉が連れていた異品オボロ・カーズと熾烈な戦いを繰り広げていた。


BABANBAババンバBANBANバンバンBURNバーン!!」


 バギーを変形させたマシンボディでしなやかに踊るオボロ。ぶんぶんと腕を振り回し無作為に投げるのは、朱に燃える火球。ところ構わず飛来しては防音壁や地面に飛び火が散り、黒く焦げ溶かしてしまう程の猛威を露わにする。不死身でもない乱狐や、氷系能力者であるつららには、十分に命取りとなる脅威であった。


「なっろぉ……冗談じゃないよ! 馬鹿の一つ覚えであんなの撃たれて、肌に火傷でも残ったらどうすんのさ!」

「いや〜ヒバチとのスキンシップの慣れの所為で大したことない火と思いきや、危うく大火傷するとこだったよ。なだけに……なるほどねぇ」

「なんかめっちゃ寒いんすけど」

「そりゃあ私、氷系だし?」


 恐ろしやと慄きながらもつららと乱狐は、火球の雨を軽々と潜り抜け、オボロの隙を見つけようとする――


「よっしゃあヒバチ一番乗りぃ! 本当の火って奴を教えてやんぜぇ!」

「あぁっ、ズルい!」


 その二人よりも我先にとヒバチが火の雨の中を突貫。ヒバチにとっては斯様な火など恐るるに足らず。すかさず腰に巻かれた酒器瓢箪の酒を口に含んだ。


紅蓮大酒豪ぐれんだいしゅごう炎龍えんりゅう!」


 火吹きの大道芸ではない。飛沫を上げて吹かれた酒が炎を纏い、火柱はとぐろを巻いた龍へと変わって立ち昇る。これがヒバチの技の一つなのだ。


「カァッ!? 何をしよってカー!」

「火に勝るのは水じゃねぇ! 火をも飲み込む炎……業炎ごうえんだぁ!!」

「カッ……カァ~~~~……!」


 ヒバチが獲物に指を指すと、燃え盛る炎の龍は地を這ってオボロを包み込んだ。耳障りな叫び声も、燃え盛る炎によって掻き消されていき、鼓膜が破れそうな爆音と同時に半径五十メートルの道路上は火の海に染まった。


「んなーっはっはっは! 朧車でもガソリンを使ってんのな。引火して跡形もなく燃えやがったぜ!!」


 幸いにも創伍達や刑事にまで火は届かなかったため、これにて一件落着と一人浮かれるヒバチの頭につららの氷塊が叩き込まれる。


「この大馬鹿――」

「んぎゃああぁぅ!! 何すんのつららちゃぁん!」

「加減を抑えなさいよ。他の人間に気付かれたらどうすんのさ!」

「いいじゃんかよぉ! 黒コゲの鉄くずになってんのを確認したら、後はカラス野郎を片付けて退散すりゃ御の字――」


 まずは敵を倒すことが先決。人間が来た後の痕跡隠滅は彼らにとって二の次だ。更なる被害を出さないだけで、立派な功績として英雄は讃えられるのだから。


「だろって……んん?」

「ありゃりゃ……」

「嘘でしょ!?」


 倒していればの話だが……。


「カカカカカカカ……!! 最初に斬羽の兄ぃが言ってなかったカー?! 不死身には不死身をってよぉ……!!」


 瞠目する三人の視線の先、燃え上がる炎の中からオボロ・カーズが姿を現す。


「カーカッカッカッカ! 残念無念! 折角の大技が空回りに終わってどんな気分カー!?」


 ダメージを受けた様子は無く、昂然と胸を張って嘲笑う。


「ふざけんじゃねぇぞ……。今の酒ぁ炎獄界の土産で、かなりの値打ち物なのによぉ!」

「やれやれ不死身のバーゲンセールじゃこりゃ長引くかもねぇ。乱狐ちゃーん、死にたくなかったら帰っていいよ」

「冗談。あたしが目立つにゃ良いハンデ!」


 ヒバチ、つららと同じくオボロも不死身ということが判明した。乱狐は疎外感を感じるどころか俄然やる気に満ちている。


「カカカカ……馬鹿め。不死身同士が戦っても無意味! 骨折り損のくたびれもうけってカー!」


 しかし戦況は大きく変わってしまった。オボロが不死身では、不死身の英雄が何人いようと一筋縄では勝てなくなった。


「そいつはどうかな。アーツに都合が良すぎる設定を持つ奴ぁ居ねぇ。一長一短のお約束がある以上、人の創作物である以上、完全無欠なんてありゃしねぇんだよ」

「そう思うと、シロちゃんが異品側じゃなくて本当に良かったわ」


 ヒバチやつららがそうであるように、アーツには誰しも弱点を持つ。逆にそれを知らないことには勝算が立たない。

 作品同士の戦いでは、設定を多く秘めた者こそが戦いを制する。ワイルド・ジョーカーが畏怖されるのも、未知そのものであるからだ。


「まだやるカー? だったら早く掛カーってこい!!」


 オボロの挑発に敢えて乗るかの如く、三人同時に反撃に走った。

 英雄女傑は引き下がらない。何故なら自分こそ最強の存在で信じて止まないからだ。


「まずは一服!」


 先手を打ったのはヒバチ。懐から取り出したキセルを口に咥え、触れずして火を付けると、口に含んだ煙をオボロの顔面に吹き掛ける。勢い良く吹かれた煙は煙幕となって視界を奪い、オボロが怯むと――


「ウガッ!? あ、足が!」

「にししし♪ 一丁上~がりっ」


 気付けばオボロの両足は氷漬けにされていた。煙幕によってオボロの視界を塞いだ後、つららが自前の銃で凍らせたのだ。

 彼女の二丁拳銃には、特殊な液体窒素弾が込められている。当たれば広範囲に物体を凍結させるだけでなく、氷柱をも生み出して敵を拘束、確実に獲物を仕留めることも可能だ。


「——トドメはアタシがっ!!」

「ぶんぎっ!!」


 ――その二人の善戦を踏み台にして乱狐が決着を着けんと、大胆にも真正面から突っ込んでいた。オボロとの間合いを極限に詰めると、高らかな膝蹴りを放って、髑髏顔の顎に一撃を見舞う。


「何をしたかしんないけど……不死身ってんなら、その不死身の種明かしをさせるまでぇ!」


 そのまま頭上を取った乱狐は、なんとオボロのボディに拳を叩き込んだ。


乱尾らんび流弾りゅうだん!!」


 一撃では終わらない。オボロのボディが砕け散るまで、乱狐が独自に編み出した妙技で追撃に拍車をかける。

 彼女の腰から生えている狐の尻尾がたちまち異様に伸び、九尾に分かれて拳を握り始めた。まさに計十一本の腕による拳の乱れ打ち。華奢な身体と美貌が自慢だが、乱狐の戦闘は、我流の忍術と体術を混ぜた完全なる肉弾戦なのだ。


「ウガガガガガガ…………! アガ、アゴ……!!」


 止まらない連撃に、オボロは悲鳴を上げる暇も無く、みるみる内にバギーのボディが凹み、砕け、散らばっていくのであった……。機械だから良いものの、生身の肉体を持った相手なら見るに堪えない光景。


「は、はは……これで……どう!?」


 原型が失われるまで無我夢中に殴り続けていた乱狐は、半ば爽快そうに一息吐くと、地面にペタリと座り込んだ。


「ちぇ~、私達の入る余地全く無かったじゃん。ホント先輩立てないヤツ……」

「だが安心するない。まだ死んだかも分かんねぇんだ」


 出し抜かれたつららは不満げに頬を膨らまし、ヒバチはまだ気を緩めていない。オボロの不快な高笑いは聞こえないが、自らを不死身と宣っていた以上、こんなことでは終わらない筈だからだ。


「カカカカカカ……これで……死んだと思ったカー……!」


 ――そして三人の耳に声が過る。


「えっ? 何!? あんだけ殴ったのにまだ生きてんの!?」


 原型が失われるまで殴ったため、そこそこの感触を得ていた乱狐は、オボロの奇声を耳に目を丸くしてしまう。


「カアアアアァァッ!! だから無駄って言ったじゃねぇカー!! 種明かししねぇといけねぇのは悔しいが、ユー達はもう終わりだ!!」


 やはりオボロは死んでいなかった。敵に再生能力を見られる事を惜しみながら、仕方なく瀕死からの自己再生を図る。

 路上に転がっていたネジやらフロントやらバンパーが、コロコロと転がり、やがて一か所に集まる。肉体の概念を捨てたような理不尽な能力は、まるで特撮番組にありがちなロボットのように、宙に浮いたままパーツが次々と合体して、再びオボロ・カーズを完成させたのだ。


「んん~……オーボローッ!! 何を隠そう、ミーは自分の肉体パーツを自由自在に分裂することができる朧車! ユー達がミーのコアを見つけない限り、勝ち目はないってことカー!!」


「なろぉ……! だったらアタシがもう一遍砕いて――」


 歯軋りする乱狐は地団駄を踏む。再び自慢の拳打で挑もうとするが……


「動くなーっ!!」


「「「っ!?」」」


「カーカッカッカ! これを見ろぉ!! この刑事が殺されちまってもいいんですカー!?」


 オボロが発した脅迫に誰もが注目した。彼が掲げた右手には、先の鴉の奇襲で防音壁にぶつかってひしゃげた真坂部達の車。


 そしてその中には……ずっと気絶したまま車内に残されていた舘上の姿があったのだ。



 * * *

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