泳ぐ

太陽の光を浴びた水が綺麗だった

それに飛び込む瞬間が好きだった

身体を包む泡、滑らかな水の肌触り

水圧に押し返される感覚

それを掻き分けて進む高揚感

全てが一つになったのが嬉しくて

前に前にと進む

息継ぎさえ忘れて25メートル

折り返しで足を力強く蹴るばね

水底ぎりぎりに身体を揺らす

浮き上がれば腕を振り上げて水を押しのけた

そこで初めて息をする

喉を通る空気、肺が膨らむ重さ

足は水面ぎりぎりを打つ

前に前にと手のつく壁を目指した

足が重い、手が重い

泡が激しく肌を打つ

それが気持ちいい

気持ちいいから更なる快感へ

壁を叩く

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