視線

夢で逢えたら相思相愛なの

なんて、いつ知ったっけ

夢で逢うことなんてなかったし

相思相愛にならなかった

ただ貴方を見ているだけだった

どんな人が隣に居ても

こちらに顔が向かなくても

ただ貴方を見ていた

夢で逢えたらどんなによかったか

なんて、いつから思い始めたっけ

夢で逢うなんて幻想で

好きだなんて言えなかった

ただ貴方を見て胸をときめかせただけ

勝手に不安になって

なら居無くなれば不安じゃなくなるかな

だから、ただ貴方を見ていた

早く終わらないかな、なんて思っていた

叶わない想いだから

こんなに寂しくならないはずだったのに

逢えなくなった途端に

「こっちを向いてほしかった」なんて思えたの

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