来世

言わなくても視線で分かり合えた日を

いつでも思い出せる

だから思い出じゃない

思い出になる前に

また君に会いたい


手を繋がなくても繋いでいた日を

あの空を思い出せる

だから思い出じゃない

思い出になる前に

声を忘れそう


雨の日に一つの傘で帰ったことを

濡れる靴の感触を覚えている

今でもバスを待っていた思い出

思い出になる前に

顔を忘れそうになっている


また君に会えるのは来世

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る