と、貴方が一言で一蹴して

私、ぼんやりと貴方の後ろで浮かぶ雲を数えてた

「けれども、君と付き合ってみたい」

至って真面目な顔つきで余計な一言を意に介さず

そんな風に言うものだから

「私も恋愛は興味ないかなあ」

と、返してみた

はた、と彼が目を見開いて

「僕も興味というか一緒にいたいだけなんだ」

まるで頭の中で会議をしているかのように話す彼が

少しおかしくて笑った

「……その笑った顔が好きなんだ」

隣で笑った顔を、こちらに向けてほしいだけなんだ

ええ、まあ、そんなことを言われたら

「じゃあ、今日の宿題を一緒にやろう」

なんて提案してみる

「……授業中にやってしまったのだが」

彼が恋愛事をできる日は、ちょっと遠い

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