一人ぼっちの洗われた世界
「え……何この布団。超気持ちいい……。」
朝起きたら最初に目に入ったのは見慣れない天井。
そう言えば昨日の昼間に世界滅ぼして新世界の神になろうとしたんだっけ?
「あなたの願いは叶いました。いかがです?」
そう言って笑う男の声。
あぁ、あの店員か。
「人々はどうなった?」
一番気になっていることを尋ねる。
「滅びましたよ?昨日の夜に」
……は?
「貴方が新世界の神です。昔習いませんでしたか?生物が突然現れて進化したという事を。あなたと全く同じ願いを私の店の先代に願ったらしくてですね。」
あぁ、だから結局……。ん?
ってことは俺も思い通りに生物を作れるのか。
これからは願いをいちいち叶えなくても何でもできる。
あれをしよう。これもしよう。
世の中やりたい放題やりたかった。
やっと思い通りになった。
「僕の世界は滅ぼされないようにしないと」
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