あの頃を思い出したい

@camus

第1話  初めての親友とゲーム機の思い出

唐突だが、皆さんは初めて買ってもらったゲーム機を覚えてるだろうか?多少の例外を除いて大体の人はその当時人気だったりするものが大半だろうが、今回はその例外に当てはまった少年のお話。


 世間の子供達が折りたたみ式の2画面の携帯ゲーム機で盛り上がっている時代に少年は父に言った。

「パパ!ゲーム機買って!!」

父は顔を曇らせつつも了承して次の日を迎える。父はゲーム機を買ってきたのだが、父の買ってきたゲーム機は世間から軽く忘れ去られた物で特徴を言うならば長方形に画面が一つで白黒で映し出される明らかに古い物だった。少年は反応に困ったが、父は赤緑青と黄色いネズミ型モンスターの4つに別れるソフトの赤版を一緒に買ってたのである。そのソフトは最新ゲーム機でも続編が出るほどの人気作だった為、少年はタイトルだけを見て喜び感動し納得したのである。


 少年は無事ゲームクリアをし、クラスメイトに話をしたのだが「ごめん、それやったこと無い・・・」と言われ嘆いたが、貸し合う事で少年は新作を楽しむ事が出来たのである。

今、その貸し合った友達とは親友と呼べるほどに仲良くなり良い歳まで付き合っている、ゲーム機が俺達を繋げてくれた。赤とパールにありがとう。

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