誰かによる神崎雅人の紹介

神崎かみさき雅人まさと


 上瀬総合高校の生徒副会長。特に秀でた能力は無く、身長も低く、勉強も運動も苦手だが、人の心の機敏に聡く、人の良いところがあるので、他者からは重宝され、好かれる。


 世界に十例しか確認されていない『電脳潜行障害者』の一人で、情報海オーシャンを見たことがない。PC越しに映像を見ることはできるが、本人の考えで、それすらもしない。


 その障害と、生まれた直後に震災の被害に遭い、疎開先でも被災し、身の置き場が定まらなかったことから、とても思い詰めている……ようには見えない。本人の繊細さから、人には見られないように覆い隠している。しかしながら、本人の能天気さも嘘ではない。


 身長こそ低いが、フードファイターもかくやという大食漢で、見た目の印象よりも慇懃無礼いんぎんぶれいで不真面目で辛辣な言動も多い。


 また、情報海オーシャンに行けない代わりに、ゲーム、音楽、映画、漫画、小説、スポーツ観戦、その他の遊びといった娯楽を浴びるように楽しむ享楽家としての一面も持ち合わせている。故に勉学がおろそかになる。


『おマツリ少女とSCP!』においては黒子に徹して―――というかむしろ黒幕扱いで、決して本編に顔を出さなかった(その上、生徒会長の向日葵ひまわりが雅人について意味深な言動を繰り返した)ので「全然出てこない副会長には絶対に何かある」と思わせておいて結局何もなかった。


 本格的な出番は本編のアフターストーリーまで待たされることになってしまったが、エピローグの番外編的な主人公として、申し分のない働きをしたと言える。彼の物語は、まだ、始まったばかりだ。


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