悪の反逆

@Villain961

第1話 始まり

 階級 奴隷 敗者

これがこの世界の最悪の要素であり、最高の要素

支配者にとっては最高であり、奴隷たちには最悪の制度。

この世界は4つの階級からなっている。

支配者、魔術師、商人、奴隷、

支配者はこの国に最大の貢献をしたものの一族だけに与えられる称号

支配者は巨万の富と名声を得ることができる。

まぁ、俗にいう成金だ。最大の貢献したものというが、今のやつらは先祖とかのおこぼれだ。今の時代、この称号を得られるのなんて一握りの天才だけだ。

この階級を持つのは市民の一割。

魔術師は名前の通り、魔術を使えるものの称号

魔術は5種類の分類があるらしいが俺はよく知らん、

そもそも魔術師は大体こもってるやつらだ。

いつもこもっているからほぼコミュ症なのではないのかという噂が流れるほど、

表には出てこない。次は商人だな。

商人は名前の通り物を売るもの達だ。

社会に一番貢献にしているのはこいつらさ、なんでも売っている。

服や食い物や薬や武器、あとは人間だ・・・

人間を売るなんて馬鹿げてるだろ?

これが一番支配者たちにはうれしく、ほかの者たちが恐怖するもの。

支配者以外が何か国に迷惑をかけたものとその一族が落とされる。

この場所から這い上がることはできない。

この場所に堕ちたが最後。

一生奴隷としての生活が余儀なくされる。

支配者のおもちゃや、動力源として扱われる。

こんなことがこの国で行われている。

俺はこの制度は大嫌いだった。

奴隷は人として扱われず、使い倒されて、死ぬだけ。

・・・俺は奴隷の息子だ。

おやじが子供をいじめている支配者の子供を殴った。

それが俺たち家族が堕ちた理由。

・・・ふざけるな!!

何が国に迷惑をかけたものだけが堕とされるだ!

この制度はただの隠れ蓑だった。

貴族が好きにするための・・・

俺はすぐ家族と離れ離れになった。

支配者に俺は若いからいい労働力になるといわれ、

すぐに買われた。

俺は許せなかった。

こんな世界が!!

支配者たちが!!

俺は支配者をペンチで殺した。

そして支配者の部下たちから逃げた。

だが、俺みたいな子供には力がなく、もうつかまりそうになっていた。

その時・・・あの人と出会った。

その人は支配者の部下を返り討ちした。

その人は俺にこう言った。

「私と一生に来る気はないか?こんな頭のおかしい世界壊してみたくはないか?」

「壊した後は、どうするんだよ!」

俺はその人にそう告げた。

「我々が世界を新たに作り直す!」

「そ、そんなことできるのかよ!」

「さぁな、私にもわからん。だが、このまま奴隷でいてもいつかは死ぬ。なら、我々はあがいて死ぬ。そう決めたんだ。」

「そもそも我々って仲間はいんのかよ!」

そうだ、いくらそんな理想を掲げても人数がいなければ無理だ。

「今から作るのだよ。少年」

「えっ、い、今から作るっていうのにこんな俺を助けたのかよ!」

逃亡者の俺を加えたところでなんのメリットはない。

人数がいれば囲むことができてそんなことは関係ないのに。

「なぜか・・君の眼に私と似た気配を感じた。この世界を憎んでいるという眼を、私も時間がない、来るか、来ないか、すぐ決めろ。」

この人は一人では心配だった。しかも助けてくれたから、しょうがないな

恩を返すか。

「しょうがねぇな、一緒にやってやるよ。組織」

「それはうれしい、君は記念すべき一人目だ。そういえば君名前は?」

「俺はハザマよろしく!ボス!」

「あぁ、よろしく頼む。」

「そういえばボス組織名って決まってるの?」

「ふむ、もっともだな、名前があったほうが行動しやすい。」

って考えてなかったのかよ!

「おいおい、ボス。しっかりしてくれよぉ?」

やっぱりこの人心配だ。カリスマ性は感じたんだけどなぁ。

「そうだな・・レイドなんてどうだ?」

「レイド?どういう意味?」

「あぁ、反乱者レイドモンドからとった。」

レイドモンドはこの国最大な反乱者。

この国の情勢ひっくり返す一歩前までいった男

「うん!いい名前。気に入ったよボス!!」

「少しうるさいぞ。君は落ち着きを知りたまえ。行くぞ」

「いくってどこに?」

俺は逃亡者だ。いけるとこなんて。

「スラム街だ。あそこならハザマみたいなのが多くいるからな。」

スラム街・・・それは反乱者の集まる場所。

警備隊たちも入ってこれないほどの危ない場所。

確かに今の俺にはぴったりかもしれない。

「行くぞ。おいてくぞハザマ。」

「待ってくれよォォォ!!ボスゥ!!」

ここから俺たちの反乱が始まった。



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