第5話
数値入力が私の仕事。速く正確に大量に。私はロボット。指が人のものから機械へと変わる。名前も呼ばれず不要になれば捨てられる。粗大ゴミの日。激しい雨がロボットの私に降りそそぎ、雨水が筋となって流れる。水を伝わらせるただの物体になって、回収を待っている。そんな夢を見た。
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