第12話 思いの行方

 十時からの会議に出席する為に、ファイルを手に立ち上がった浩一は、斜め前に位置している係長席に歩み寄り、仕事中の鶴田に声をかけた。


「鶴田さん、ちょっと宜しいですか?」

「はい、課長。何でしょうか?」

「川島さんから提案のあった件を、なるべく早く詰めたいのですが……」

 手を止めて顔を上げた鶴田に、浩一が真面目くさってそう告げると、鶴田は言われた内容を瞬時に理解して次の言葉を待った。そしてわざとらしく一度話を区切った浩一が、相手がちゃんと理解している事を表情で確認して話を続ける。


「これから営業部の課長会議なので、十三時半に《かどや》で昼食を付き合って下さい。食べながら簡単に素案を纏めましょう。その時に資料を忘れずにお願いします。後は宜しく」

「分かりました」

 冷静に指示を出し、会議に向かうため部屋を出た浩一は、密かに溜め息を吐いた。


(鶴田さんとは、これまで一緒に食べた事が殆ど無かったが、これで一課の人間に一緒の所を見られても、不審がられる事は無いだろう。姉さんが居ても、話が終わった後に同席したって流れで大丈夫だろうな)

 鶴田が職場では真澄に対する気持ちも、趣味もひた隠しにしている事は分かっており、万が一にも受け渡しの時に社内の人間の目に触れて不審がられない様にと、浩一は最大限の注意を払ってその日の昼過ぎ、指定した店に向かった。


「お待たせしました、鶴田さん」

 浩一が店に到着すると、鶴田は奥まったテーブル席に先に収まっていた。そして浩一の姿を認めると、大きな身体を縮こまらせる様にして頭を下げる。


「いえ、こちらこそ。課長のお手を煩わせて恐縮です」

「川島さんにも言いましたが、これ位何ともありませんから」

「そうですよね……。川島さんが柏木と友人って事は、課長とも知り合いの可能性が高かったんですよね……。迂闊でした」

 苦笑しながら浩一が鶴田の向かい側に座ると、鶴田も多少困った様な笑顔で返した。しかしここで浩一が真顔で告げる。


「でも俺は昨日まで、鶴田さんと川島さんが友人だとは知りませんでした。当然、鶴田さんの気持ちも知りませんでしたし、これからも誰にも口外するつもりはありません。信用して下さい」

「勿論、課長を信用しています。重ね重ねありがとうございます」

 そんなやり取りをして注文を済ませると、少し遅れて真澄がやって来た。店内を見渡してから浩一を見つけて歩み寄った真澄だったが、近くまできて席の間に置かれている衝立の陰にいた鶴田に気が付き、少し不安そうな表情を見せる。


「浩一、お待たせ! あら鶴田先輩、お久しぶりです。浩一とお食事中でしたか?」

 鶴田が同席するとは聞いていなかった為、約束の日時を間違ったかと真澄は思ったが、それを察した鶴田が軽く頭を下げつつ自分の向かい側で浩一の隣の席を手で示し、座る様に促した。


「すみません、柏木課長。ちょっと個人的な事であなたに話があって、浩一課長に声をかけて貰ったんです。取り敢えず座って貰えますか?」

「そういう事でしたか。……でもプライベートなら『柏木課長』は止めて貰えません?」

「確かにそうだな」

 即座に納得した真澄は椅子に座りつつ茶目っ気たっぷりに言い返し、鶴田も苦笑いで返して恐らく先輩後輩としての立場で接していた頃の、砕けた口調になった。そして真澄が手早く注文を済ませてから、何気なく問いかける。


「それで鶴田さん、お話って何ですか?」

 そう話を振られた鶴田は、居住まいを正してから微笑しつつ口を開いた。

「まずは……、結婚おめでとう。少し遅くなったが、結婚祝いを贈ろうと思ってな」

 それを聞いた真澄は驚いた顔になり、次に嬉しそうに笑った。


「ありがとうございます。先輩にまで頂くなんて、申し訳ないですが」

「確かに同期でもないし、同じ職場で働いてた期間も長くないがな。色々心配していたから、祝いの一つもやりたくなったんだ。快く受け取って貰えたら嬉しい」

「いえ、ありがとうございます。とても嬉しいです」

「それで、これなんだが……」

 そこで鶴田はカムフラージュの為に入れてきた社名入りの茶封筒の中から、小さめの手提げ袋を取り出した。更にそれから薄い長方形の箱を取り出し、真澄の方に押しやる。


「開けてみても、宜しいですか?」

「ああ」

 一応断りを入れて真澄がかかっているリボンを解き、箱を開けてみると、恭子が説明した鶴田の力作が現れた。

 極細のシルク糸で編まれたらしい網目の細かいそれは、薔薇の花と蔓が絡み合い、隙間に小鳥の姿も描かれている精巧な代物で、話に聞いていた浩一も完全に見惚れ、真澄は思わず感嘆の声を上げる。


「素敵……、レースですね? でもこんなに細い糸で繊細なデザインの物は、初めて見ました。どちらで購入されたんですか?」

「姉さん、それは……」

「実は俺が作ったんだ」

「は?」

「え? 本当ですか!?」

 思わず手で持ち上げながら真澄が尋ねると、鶴田は僅かに顔を赤くしながら正直に告げた。それに真澄が目を見開き、てっきり秘密にしておくつもりだと思っていた浩一も、度肝を抜かれる。


(ちょっと待て! 自作した事はバラしても良いのか!?)

 そんな浩一の動揺をものともせず、鶴田は会話を続けた。


「ああ。こんななりをして、似合わない事は承知しているがな」

「凄いです! さすが鶴田先輩! 私、こんなの作れません。普通の棒編みも無理なんです。凄いわ……」

 しかし変わらず鶴田の賛辞を続ける真澄に、当の本人が苦笑する。


「『意外です』位は言うかと思ってたんだがな」

「確かに一見、先輩のイメージとは違うかもしれませんが、先輩は集中力は凄いですし目配りは完璧ですし、インテリア用品のセンスとかも抜群だった事は良く分かってますから。逆にこういう作品を作れる、凄い方なんだなって改めて認識できました」

「そうか。それは光栄だ。だがやはり気恥ずかしいから、社内では内緒にしていてくれ。その代わりほつれたりしたら、いつでも補修してやるから」

「じゃあ、その時は遠慮無くお願いします。うわ、でも本当に凄く嬉しい! 私の手にぴったりで、まるで誂えたみたい。今まで結婚祝いに貰った中で、これが一番嬉しいです!」

 慎重に手袋を両手に嵌めてみた真澄は、そのなじみ具合に満足して、鶴田に笑顔で申し出た。


「これを、結婚式と披露宴で使わせて貰って宜しいでしょうか?」

 それを聞いて、鶴田が嬉しそうに応じる。

「勿論。来月早々だろう? もし良かったら使って欲しいと思って、間に合う様に仕上げたんだ」

「良かった。帰ったら素敵な物を貰ったって、清人に見せて自慢しますね?」

 そんな事を真澄が無邪気に言い出した為、浩一はそれまでの微笑ましいやり取りを聞いて弛緩していた顔を、瞬時に強張らせた。


(姉さん、どうしてここで清人の名前を出すんだ! もうちょっと、男心の機微ってものを汲んでくれ!)

 浩一は内心で悲鳴を上げたが、鶴田はと言えば浩一の予想通り、僅かに目を細めて些か気分を害した様に真澄に問いかける。


「そういえば……、立ち入った事を聞くが、噂ではご主人と平日は別居してる週末婚状態と聞いたが、その後どうなんだ? ご主人と柏木のご両親の仲があまり良くないのか?」

「それは、住む部屋をリフォームしていた関係で、工事が完了するまで別居していただけなんです。先月下旬からは家で同居して、私の両親とも上手くやってくれています。と言うか……、両親は実の娘の私より夫の方を頼りにしてるみたいで、正直複雑です」

 手袋を見下ろしながら苦笑し、最後に多少拗ねたように真澄が説明すると、鶴田は安心した様に顔を緩めた。


「そうか、それは何よりだな。安心した。夏には出産だと聞いたし、柏木さえ良ければ出産祝いも贈るから。レースの靴下とかベビードレスとか。退院する時とかに着せるだろう?」

「それも頂けるんですか? 楽しみにしています!」

「そう言って貰えると嬉しいな。普段は自己満足と気分転換に作っているだけで、こういう祝い物を作る機会は滅多に無いし、腕によりをかけて作らせて貰うよ」

「ありがとうございます」

 そこで注文の品が運ばれてきた為、真澄は慌てて手袋を外して丁重にしまい込み、三人は食事をしながら会話を楽しんだ。そして先に来た男二人が食べ終えた為、目配せをして立ち上がる。


「それじゃあ、俺達は先に戻るから」

「毎日しっかり食えよ?」

「はい。今日はありがとうございました」

 自分達の伝票を持って席を離れ、会計を済ませて外を歩き出してから、鶴田がいつもの仕事上の口調に戻って軽く頭を下げてきた。


「課長、今日はありがとうございました」

「気にしないで下さい。姉も凄く喜んでいましたし。結婚式や披露宴にご招待していなくて申し訳ありませんが、当日、あの手袋を嵌めた所を撮影して、お渡しします」

 些か申し訳なく思いながら言葉を帰すと、鶴田は小さく笑った。


「俺まで呼ぶなら、社員の半分は呼ばないといけなくなりますよ? 気にしないで下さい。写真は是非とも頂きたいですが」

「必ずお渡しします」

 浩一が力強く頷いた後、何となく二人とも無言で歩いていたが、角を曲がって社屋ビルが見えた所で、浩一が静かに声をかけた。


「鶴田さん」

「何ですか?」

「良かったんですか?」

 短いやり取りでも浩一の言わんとする所を正確に理解できた鶴田は、落ち着き払って答えた。


「満足ですよ。幸せそうじゃないですか、彼女。ご主人との仲は良いんでしょう?」

「……良過ぎる位で、正直、嫌気が差してます」

 浩一が思わず正直に愚痴めいた言葉を零すと、鶴田は「あはははっ!」と爆笑して手で目尻を拭った。


「それなら、良いに決まっているじゃありませんか」

 そしてひとしきり笑ってから、ビルの手前で顔付きを改めて話し出す。


「柏木が、営業三課に居た頃の話ですが……」

「はい」

 あまり楽しい話ではないと察した浩一が神妙な顔で応じると、案の定鶴田は、不愉快な話を持ち出してきた。


「課内で、色々風当たりが厳しかったんですよ。当時、青田課長と峰岸係長が、率先していびっていたのでね」

「……初耳です」

 思わず顔付きを険しくした浩一に、鶴田は軽く溜め息を吐いた。


「当然です。彼女は弟相手に、愚痴を零す様なタイプじゃない。それで週末に暗い顔をして帰って行く時、周りの皆が心配してたんです。週明けには辞表を書いて、持って来るんじゃないかと」

「…………」

 無言で顔を顰めた浩一を横目で見て、鶴田は幾分表情を和らげて続けた。


「だけどそういう時、必ず週明けにはいつも通りの涼しい顔で出勤して来るんです。それを不思議に思った誰かが聞いたんですよ。『休み中、何か良い事が有ったのか』って。そうしたら『従妹と一緒に遊んで来た』と言われて、てっきり男とデートでもしてきたかと思っていた俺達は、拍子抜けしていたんですが……」

 そこで言葉を濁して思わせぶりに笑った鶴田の言いたい事が分かり、浩一は溜め息を吐いた。そして鶴田が一応確認を入れてくる。


「柏木の結婚相手は、『義理の従弟』と聞いています。柏木が当時、時折会いに行っていた従妹さんの、お兄さんですよね?」

「ええ」

 誤魔化す必要性を感じなかった浩一は、短く答えて肩を竦めた。それを受けて鶴田が笑みを深くする。


「だからそれを聞いて皆で納得して、こっそり集まって祝杯を上げたんです。『以前から惚れてた男を、根性で漸くモノにしたな。良かったな』って」

「あの……、さっきから『皆』と言ってますが、どなたの事ですか?」

 しみじみと語られた内容に思わず浩一が問いを発すると、鶴田は淡々とそれに答えた。


「当時営業三課に居た、今は海外事業部二課課長の笹野さん、営業部五課課長の牛尾さん、同じく七課係長の春川、企画推進部三課係長の富永と俺です」

「ちょっと待って下さい。鶴田さん以外の皆さんが、以前三課所属だとは知らなかったんですが。どうしてそんなに所属部署がバラバラになっているんですか?」

 そうそうたる顔触れに浩一が僅かに顔を引き攣らせつつ、あまり有り得ない配置転換について尋ねると、鶴田は丁寧な口調をかなぐり捨て、苦々しくその理由を口にした。


「柏木が、あのろくでもない不倫疑惑で営業部から企画推進部に配置換えになった時、柏木を庇うどころかやっかい払いする様に追い出した阿呆と腰巾着の尻拭いなんぞやってられるかと、皆水面下で働きかけて、次々に他の部署に引き抜いて貰ったんだ。俺は愛想が悪かったから最後だったが。気が付いたら三課には数字の取れる人間が残ってなくて、売上高は毎期最低で連続記録更新中だ。ざまぁみやがれってんだ」

 そう言ってカラカラと笑った鶴田の横で、浩一は半ば呆れていた。


(今、鶴田さんを含めて名前が上がった人達は、皆三十代四十代の将来の幹部候補と言われている人ばかり……。鶴田さん以外は既婚者だが、ひょっとして以前も今も姉さんの事が好きなのか? 本人は狙ったつもりは無い筈だが、何有望株ばかり狙い撃ちしてるんだ姉さん……。加えて同期や前後入社の人達とは関係が良好だし、二十年後には立派な派閥ができているぞ)

 そんな事を悶々と考えている横で、鶴田がサバサバとした口調で結論を述べる。


「ですから、当時の柏木を知る俺としては、この結婚にケチをつけるつもりは無いし、今更余計な事を言うつもりは無いんです。柏木が笑っていて、俺の祝いを喜んで受け取ってくれただけで十分です」

「そうですか」

 その笑顔に浩一も安堵して軽く頷いたが、そこで鶴田が思い出した様に付け加えた。


「……ああ、但し、万が一その男が彼女を泣かせる様な真似をしたら、ちゃんと教えて下さいよ? 皆で制裁を与える気満々なんですから」

「分かりました。お約束します。と言うか率先して俺が叩きのめすので、加勢して下さい」

「お任せ下さい、課長」

 そう言って高笑いをした鶴田を軽く横目で見やった浩一は、自身も笑顔を浮かべつつ密かに感心した。


(随分と、すっきりとした顔をしてるんだな……)

 そして、とある可能性を考えた浩一は、鶴田にも分からない程度に表情を曇らせる。


(もし、彼女が誰かを好きになってその男と結婚する事になったら、俺は鶴田さんみたいに自分の感情を綺麗に胸の中にしまい込んで、笑顔で祝福してあげられるんだろうか?)

 そして再度闊達に笑っている部下に目をやった浩一は、その顔に自嘲気味の笑みを浮かべた。


(できると思っていたんだが、自信が無くなってきたな……。自分からは一歩も動かないくせに)

 そんな自分自身に愛想を尽かしかけながらも、浩一はいつもの顔を取り繕って午後からの仕事に専念した。

 そして何となく精神的な疲れを意識しながらマンションに戻ると、そこには些か物騒な気配を醸し出す恭子が、待ち構えていた。


「ただいま」

「お帰りなさい、浩一さん。すぐご飯にしますね」

「……何かあったのかな?」

 微妙に怖い笑顔の恭子に浩一が控え目に問いかけたが、恭子は直接の返答を避けた。


「鶴田さんは今日首尾良く、例の手袋を真澄さんに渡せたんですよね?」

「ああ、姉さんが凄く喜んでたけど。それがどうかした?」

(何か怒ってるけど……、俺は別に怒らせてはいないよな?)

 浩一が不思議に思いながら恭子が手早く料理を盛り付けた食器をテーブルに並べるのを手伝っていると、全ての準備を終えた恭子が押し殺した声で推測を述べた。


「真澄さん、絶対に帰宅してから先生にそれを見せて『良い結婚祝いを貰った』と、満面の笑みで自慢したんですよ。そうに決まってます!」

「確かに……、貰った時、清人に見せるとか言ってたけど……」

 まだ恭子の怒りの理由が分からなかった浩一は戸惑いながら肯定したが、続く恭子の台詞で項垂れた。


「先生は真澄さんには『それは良かったな』とか笑顔で言いながら、内心で『男からのプレゼントをそんなに喜ぶなんて』とご立腹ですよ、きっと。でも鶴田さんが浩一さんの直属の部下で、排除したり直接手出しできないから、憂さ晴らしにこっちにお鉢が回って来たんです。本当に真澄さんに関する事では、どこまでも狭量な野郎!」

(清人……。お前、それは幾ら何でも心が狭すぎるぞ)

 最後は吐き捨てた恭子を見て、浩一は頭痛を覚えつつ慎重に問いを重ねた。


「それで……、今度は何をさせられると?」

 心配そうな口調に我に返ったらしい恭子は、真顔になって説明を加えた。

「今は定職に就いてますから、それほど無茶でも面倒な事でもありませんからご心配無く」

「そう、それなら良かった」

「あまりにも阿呆らしくて、口にする気にもなれません」

「……申し訳ない」

 一瞬安心しかけたものの、やはり看過出来なかった浩一は、とんだとばっちりを受けてしまった恭子に頭を下げた。それを見て恭子は幾分機嫌を直し、笑って箸に手を伸ばす。


「浩一さんが、気にする事じゃありませんから。さあ、気にしないで温かいうちに食べましょう」

「そうしようか」

 そこで二人揃って食べ始めたが、まだ怒りが収まり切れていない恭子は、食べる合間にぶつぶつ呟いていた。


「明日は職場で、聡さん相手に憂さ晴らし決定ね。あの先生の弟なんだもの、甘んじて嫌がらせの一つや二つや三つや四つ、受けて貰おうじゃないの」

(すまん、聡君。とんだとばっちりで、君にまで余計な気苦労を……)

 殆ど確定事項の恭子の呟きに、浩一は多少罪悪感を覚えつつも、余計な口は挟まず、彼女の怒りが早く収まってくれるのを願った。

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