ep.2-2 最愛


静けさが響く


何度思い出しても、僕は過去に目の当たりにした光景は忘れられない。

忘れたい、そうでもしなければ僕は僕を保てない。


貴女の名前を呼ぶ度に、涙が溢れて頬を伝って流れて消えていく。

僕は無力だった、今もあの時も。

後悔と腕についた、ためらい傷だけが残って居た。



もう一度、貴女に抱かれ温もりを覚えさせてほしい。


何にも変える事の出来ない愛を


貴女は何故いつも悲しげに僕を見て微笑んだのだろうか。


今ではよくわかる、それすらも脆い戯言なのだろう。


続く..

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