未確認生命体X〜欧州戦線編〜

苔氏

第1話

英軍イギリス軍は2個師団、戦車15両を揚陸艦でホーカーハリケーンを8機を他の軍より先にノルウェーに上陸し諾軍の援護を始めた。

英軍の単独戦闘は上陸して3日後に始まった。

瓦礫がれきなどが沢山ある街中、部隊長のスペンサー軍曹があの二足歩行の戦車、そしてXの歩兵隊を指差し戦車隊や歩兵隊に向かって指示を出した。

「3時の方向に戦闘歩行車、歩兵隊だ、各自撃方始め!」

戦車小隊の4両が目標に向けて2ポンド砲を発砲、それを境に両軍の歩兵隊は発砲し始めた。英戦車の砲弾は、戦闘歩行車に当たったが貫通していないのかそのまま動きを止めず進行し、発砲、英軍の戦車に被弾し、主砲の発射装置が故障し発砲不可能になった事を、その戦車長がハッチから顔を出し周りに伝えた。

「装填、修理を急げ!戦車隊、各自撃ち方始め!」

スペンサー軍曹は声を張り上げ戦車隊に指示を出した。

戦闘歩行車の足に1発が当たり、当たりどころが良かったのか、戦闘歩行車は片膝が付いたまま進行を止め砲台だけを動かし始め発砲、戦車には当たらなかったが戦車の近くにいた歩兵付近に着弾、歩兵は吹き飛ばされた。

「メディック!メディック!」

怪我をした歩兵の近くに寄り、誰かが救護班を呼んでいた。

「装填急げ!各自撃ち方始め!」

スペンサー軍曹は声を張り上げ戦車隊に指示を出した。

この日、英軍が投入した巡行戦車Mk.1が1体の戦闘歩行車を撃破。しかし英軍も一両破損、多数の死傷者を出してしまった。

1週間後、ドイツフランス軍が

スウェーデンから諾に入国した。英、諾軍に加勢し、独軍は3個混成機甲師団と航空機32機(Bf109、18機,Hs123、13機)を、フランスも1個師団を諾に投入した。

その日は通常よりもXの戦力が多く独軍の機甲師団が力を発揮した。

「歩兵は戦車や土嚢どのうに隠れながらXに撃ち続けろ!2号戦車に援護させる」

「了解!」

とアルノー装甲兵大将が乗っている4号戦車のハッチから身を出し近くの歩兵に命令を出し、

歩兵隊長がそれに応えた。

「2号戦車は歩兵を援護し、3号戦車と4号戦車は戦闘歩行車を発見次第、撃破しろ!」

戦車内の通信手に全車両に連絡した。

カタカタカタ、履帯キャタピラを鳴らし、

3号戦車2両とアルノーの4号戦車が路地裏に入った、探索し、少し行ったところに単独の戦闘歩行車を発見した。

ハッチから身を乗り出していたアルノーは3号戦車の戦車長達に命令を下した

二本足戦闘歩行車だ!戦闘用意!出来るだけ足を狙え!撃ち方用意!撃て!」

砲撃音と共に砲弾が発射し75mmと37mmの砲弾は戦闘歩行車の足を吹き飛ばし、ガシャンと重低音が鳴り響き行動不能に陥った。

今日はそれ以上の戦闘も起きず1日が終わった。

数日後....

砲撃音が鳴り響いた。

「よくやった! 次行くぞ!」

上空の複葉機Hs123から連絡

「A6地点でXの集団を発見!」

通信手がアルノーに伝えた。

「よしA6地点に援護に行くぞ、戦車発進パンツァーフォー

カタカタカタ履帯を鳴らしA6地点にアルノー達は向かった。

そこでは独、英、仏が戦っていたが致命傷を与える事が出来ずそしてXの量が多く苦戦していた。

「止まれ!少し車体を出して、Xにバレないように隠れて射撃のチャンスを伺え」

アルノーは双眼鏡を覗き、首のインカムで砲手と操縦手に指示を出した。

「二本足、射程に捉えました」

砲手がアルノーに伝えた。

「良し撃て!」

命令があり、すぐさま砲撃音が鳴ったが狙いが甘く弾がそれてしまった。

「ここの距離だと無理があるか、距離を詰めるぞ。」

エンジンを鳴らし全速でXに向けて戦車を走らせた。

突如、となりの3号戦車が爆炎を上げ爆発した。

そして行動不能になった3号戦車の横方向には今までとは違う四足歩行の戦闘歩行車が砲身をこっちに向けてもう1発撃ってきた。

「停車!」

アルノーの命令と共に、

「ギギー」

ブレーキを鳴らし停車、砲弾は少し前に飛んで行った。

「砲塔旋回、車体旋回急げ!」

「射程に捉えました、次こそは当てます!」

砲手がアルノーに向かって言った。

「お前に賭けるぞ。」

カシャン車体が止まり目標を捉え75mm砲を撃った

「バァーン」

狙い通り弱点の足に当たったが奴よりも装甲が厚くはじかれてしまった。

「もう一度撃て!」

再度発砲敵に当たったが弾かれしまった

3号戦車も発砲し当たったが4号と同じで、砲弾は弾かれてしまった。

再び四足歩行からの発砲

「バーン」

アルノー達が乗る4号戦車に被弾、しかし当たり所が良く、跳弾そのまま弾き砲弾は明後日の方向へ飛んで行った。

「肝が冷えたぜ、当たり所が悪かったら俺たち今頃天国だ!はははは」

アルノーは笑いながら自分達の幸運に喜んだが束の間すぐにもう1発、発砲4号戦車の履帯に被弾し、破損、戦車は行動不能になってしまった。

「ちっ!ここまでか。」

もう一両の3号戦車が気を引くために車両を動かし発砲したが砲弾は貫通せず四足歩行は以前と砲をこっちに向けたまま動かなかった。

すると、空からエンジンの音が聞こえ近づいた来た。

アルノーはハッチを開け上半身を出し空を見上げた。

「あれは!」

ドイツの飛行隊がこっちに向かって来たのだ

4機のHs123が一列になり、緩降下で爆弾を落とし、数発命中、四足歩行の砲塔は吹き飛び撃破することができた。

アルノー達は戦車を修理し、また新しい戦闘地域に戦車を進ませた。

それ以降、四足歩行の戦闘歩行車が投入し敵も航空機を投入、制空権確保の空中戦により多数の航空機が消耗していき、戦線は以前苦しく、拮抗きっこう状態で戦地に乗り込み1ヶ月が経とうとしていた....

共同戦線第3基地

「早く治療を!」

「弾薬はどこにある!」

伸びきった前線で物資が届かず戦車動かす、飛行機を飛ばす、燃料そしてXと戦う弾薬、食料が底がつきかけ前線も押され士気が下がり始めてた、ある日、車の音履帯の音そしてプロペラの音が聞こえてきた。

物資を積んだ車両そして航空支援用の航空機が到着、着陸しそこの責任者が出てきた。そこには第3基地の最高司令官も基地から出てきた。

「共同戦線支援物資補給隊及び各国の増援部隊到着致しました。」

「感謝する」

感謝を述べ、責任者と握手していた。

数十人が外に出て歓喜の声を出した。

「やったぁ!物資が届いたぞ」

「これで奴と戦える」

物資を運び砲弾を戦車に積み、弾丸を装填したりと次の戦闘に全員が準備をし、士気が高まっていた。

その日の夕方最高司令が全員を基地の外に呼び出した。

それはXに対する反攻作戦の概要だった。

二足歩行にはまだ地上攻撃で対応は出来るが四足歩行は1体なら対応ができるが2体3体と集団で来ると全滅しかけない。

事実、前回四足歩行が3体と戦い全滅しかけた。四足歩行は速度も遅く、航空機の爆弾が1番有効とされ独の航空機のほぼ全機に爆弾を懸吊けんちょう出来るように改造し、英の戦闘機ホーカーハリケーンには地上攻撃用のロケットを装備し戦闘に備えた。

地上部隊は塹壕を掘り進めそして戦車部隊の援護と共にXの歩兵を中心に駆逐していき地道に前線を上げていく戦闘作戦だ、しかしこの作戦では補給された物資や増援部隊も大多数を投入する大型作戦になった....

作戦当日

地上部隊は、点呼及び作戦の確認を行っていた。航空隊はエンジンを温めて出撃の合図を待っていた。

今日未明、本作戦が開始した。

























  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

未確認生命体X〜欧州戦線編〜 苔氏 @kokesi

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ