第8話 カミノインボウ
あるところで何者かが協議をしていた。彼ら自身は特に呼び名は無いが、人間は“カミ”と呼んでいた。
「最近の人間どもの勝手さには愛想が尽きた」
「全くだ。我々は古代の頃から人間を支えてきた。それなのに人間どもはろくに感謝していない」
「ああ、中でもあの侮辱的な扱いは許せん」
「くっ、あれは本当に耐え難い」
口々に人間に対する不満が上がる中、1つの声が上がった。
「そこでだ。我々は人間に対して抗議の撤退を起こすことにした」
「「何?」」
「仲間と連絡を取ってあの場所から全て我々が撤退することにした。まずはこの会議を開いている日本からだ」
大胆な提案に周りはどよめいた。
「時刻は明日の正午に決行する」
「これは人間どもにダメージを与えられるな」
「思い上がった人間どもめ、思い知るがよい。クックック」
かくして彼らの陰謀は実行された。
「あちゃー、トイレットペーパー無い。ならばウォッシュレット使って乾燥するか」
……日本ではカミが無くても問題は無かった。
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