第2話転移魔法②

?『うわぁ、人間?格好いい …』

耳元で声がする、遠くからも声が聞こえる。そして床が硬い大理石のようだ。部屋の香りはわずかに甘い、声の高さから女性…いや女の子数人、そして足音が近づいて来る。音の感覚から音の鈍さ、これは体重が70kg以上。つまり男性が1名以上か。


雪はこれらを1秒で判断し、僅かに目を開けた。


雪『!?』


明らかに世界の言語ではない何かの文字が書き連ねてある、六芒星の中心部に自分が寝ていることを理解した。


100を越える言語を完璧にマスターした雪でも知らない言語だった。


雪(これは…まさか黒魔術?いや、しかし魔術、魔法の類いはないはずだ、オカルトだと思っていたが、まさかな… )


?『あ、あのぅ…』

申し訳無さそうな声色で肩を優しく揺さぶられている。


雪(少なくとも殺されることは可能性としては低いはずだ、生け贄の儀式なら問答無用で殺すだろうし…もう少し様子をうかがうか…)


?『回復魔法って効くのかな…?』


ガバッ!?


雪『今魔法って言ったか!?』


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Light&darkness @Sweatsnow

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