『一人の少女の話』

今日も彼女は 笑います

世界は 真っ赤な海の底

彼女は その海の中で

ケタケタ 歌うように 嗤います


今日も彼女は 泣きました

世界は ひっそり雨の中

彼女は その雨の上で

しくしく 謳うように 哭きました


彼女は愉しかったのかも しれない

彼女は淋しかったのかも しれない


そうして彼女は

今日もまた 独り世界を 眺めてた


誰も居ない世界の中で

静かに 助けを望みながら待ちながら

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